ライに溺れて4

肆拾肆 ページ45

私の腰痛は1日では治らなかったのだった
既に2日ほど経過している
意味がわからないよ？
この歳で腰痛に悩まされるなんて…

昴「お姫様抱っこで運んであげましょうか？」
私「むしろ腰に負荷が掛かるよね？」
昴「…言われてみればそうですね」
私「安室透の件だけど…大体の情報をまとめたよ」
昴「ホォ」
私「本名、降谷零。29歳、独身。
日本警察…しかも、公安に所属。」
昴「なるほど」
私「確かにこちら側の人間みたいだけど…
秀一さんはどれだけ恨まれてるのよ」
昴「…面白くもない昔の話ですよ」
私「そう」

昴さんの顔が一瞬悲しげに歪んだ
きっと、まだ私に話したくないのだろう
そう判断してこの話は終わりにする

私だって聞かれたくない過去があるから

私「それと、安室透を調べて気付いたんだけど」
昴「まだ何か？」
私「安室透が小五郎さんのパソコンを使って動画を見た形跡があるの」
昴「なぜ彼だと言い切れるのですか？」
私「小五郎さんは競馬とアイドルのことしか調べないから…」
昴「…なるほど」
私「しかも、夜だったし。
明らかにおかしいから探偵事務所入り口の映ってる監視カメラ見たら安室透の姿を確認した。
それで、彼が見ていたものが問題なの」
昴「何を見ていたと？」
私「…。以前、子供達がキャンプに行った時に火事に見舞われて、、、
哀ちゃんが大人になった姿を」
昴「！それでは…」
私「哀ちゃんが…
灰原哀が宮野志保だとバレた可能性が高い」
昴「確実に彼女を狙ってくるでしょう。
組織の中枢に食い込むために手段を選ばないと思います」
私「手を打たないと。問題はいつ狙ってくるか」
昴「子供達の動向を知る必要がありますね」
私「まぁ、それはコナン君に聞くから子供達の予定はどうにかなるけど」
昴「安室透の予定の方が問題ですね」

安室透対策を練るのに私達は何日も費やすこととなる

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