ライに溺れて4

肆拾 ページ41

私「あり？？」

無い
パジャマがない
確かに持ってきたのに
は？？意味がわからないんだけど？

髪の毛タオルで乾かして、体拭いて、
いざ服を着ようと思ったらパジャマが無いってどーゆーこと？？
下着すら無いんだよ？ん？？

いや、こんな事できるのは明らかにこの家に住むもう1人しかいないし、奴が原因だろうけどさ
私にどーしろと？

私「いやいやいやいや…
ないない。あからさまに置かれたこの袋は無い」

開けたら最後だと思う
なんて言うか、開けちゃったら着るしかない的な空気になるじゃん
だから、私は絶対に開けないからな

こうなったら、昴さんをケータイで呼び出してパジャマ返してもらわないと
あ、ケータイまで没収されてる…

詰んだ…orz

いや。まて
諦めるのはまだ早い
もういっそのことバスタオル巻いて自分の部屋へ…

Σコンコン

私「っふぇい！？」

変な声でたー！人の気配なんて感じなかったのにいきなりノックされたら誰でも驚くからね！

昴「くっくっ…www」
私「笑ってないで服を返して下さい」
昴「そこに有るだろう？」
私「私が自分で持ってきた方の服ですよ！」
昴「私のプレゼントを受け取ってはくれないのですか？」
私「嫌な予感しかしないからコレはパス！
普通のプレゼントなら喜んで受け取りますよ」
昴「中も見ていないのに拒否とは…酷いですね
流石の私も傷つきました…」
私「私も服を勝手に奪われて傷つきました
これでお相子ですね」
昴「…どうしても着てくれませんか？
私があなたを思って選んだのですが」
私「………」

ズルくない？その言い方はズルくない？？
私が悪者みたいじゃん

昴「開けてみてから考えて下さい
中の服を本当に着たくなかったら言ってくだされば服を渡しますよ」
私「…わかった…」

…ええい！見るしかない！
いざ！尋常に！！

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