ライに溺れて4

参拾参 ページ34

秀一さんとショッピングをして、休憩のためにカフェへ立ち寄った

案の定と言うか、なんと言うか…
秀一さんが選ぶ服は大人っぽいのが多くて困る
なんと言うか…こう…胸元が…ね
別に無いわけじゃないよ？Cだよ？日本人の平均だよ？
大きいわけじゃないじゃん
だから、別に露出高い服は着たくないんだよ

私「絶対に着ませんからね」
昴「Aはスタイルがいいから何でも似合いますよ」
私「着ないって言ってるよね？着る前提で話さないで」
昴「肌も白いし、濃い色も似合いますよ」
私「普段着であんな大胆な服着れませんから」
昴「Aはシャイですね…園子さんを見習ったらどうですか？」
私「いや、高校生と20代じゃ違うから
若さと言う武器には誰も勝てないから」

下らない応酬の末、頼んでいたパンケーキとサンドイッチが届き休戦に
あ、かぼちゃの種が入ってて美味しい

昴「ホォ…」
私「このパンケーキかぼちゃの種がアクセントになってて美味しいです」
昴「こちらのサンドイッチもなかなか美味しいですよ。パンが苦めで野菜の甘みが引き立ちます」

昴さんは食べ方まで綺麗だな
指長いし
それに、座り方…姿勢が良いんだよね
背中に定規でも仕込んでんの？

昴「…？そんなに見つめて、どうかしましたか？」
私「姿勢良いなぁと思って」
昴「少しでも遠くまで見通せたほうが良いでしょう？」
私「背中に何か仕込んでるんのかと思った」
昴「動きが鈍くなることはしませんよ」
私「確かに」

ゆったりとした昼食を終え、再びブラブラと百貨店を見て回る事にした
洋服のエリアに戻るには1度エレベーター前を通らないといけないんだけど…

昴「…？何かあったんでしょうか？」

エレベーター前がザワザワと騒がしい

私「何かあったんじゃない？」

だって、ココは死神が住まう街だもの

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