ライに溺れて4

拾柒 ページ18

？「……、………」

だれ…？

？「A、……………」

何を言ってるの？

？「A、お……いだ。…を……して……」

手が暖かい
誰かに右手を握られているみたい

？「A、…きろ」

…？何か、暖かいものが手を濡らした

？「お願いだ、目を覚ましてくれ」
私「…だ……れ…？」
？「！？A！」

掠れた声は殆ど音になっていなかったにも関わらずその人は私の言葉を拾ったらしい
体が恐ろしいほど怠くて重い
あぁ、私は…生きてるのか

ぼんやりする頭は普段の数倍の時間をかけて情報を処理する

私の手を握っていたのは知らない男性で、涙を流していた
彼は薄い茶髪に細められた糸目、シンプルなフレームの眼鏡が知的な雰囲気を出していた

？「今、ナースコールを押しました
時期に医者が来るでしょう」
私「…あ…た……だ…れ…？」(貴方だれ？)
沖矢「私は、沖矢昴と言います」
私「知ら…ぃ」(知らない)
沖矢「詳しい話はもう少し貴女が元気になってからにしましょう
貴女が生きていて本当に良かった」

そう言って嬉しそうに笑いながら涙を流す沖矢さんに…全然似ていないあの人の影が重なった
そんな、まさか…ね

だって、あの人の声とは似ても似つかないもの




程なくして医者が現れ、色々な検査が始まった





＿＿＿＿＿＿＿作者

ついに主人公が目覚めました！やっとですよ…
ライに溺れてはこの主人公が自滅するシーンを最初に思いついて書き出した作品なので書いていて自分が1番ドキドキしました
読者の皆様に私の妄想をちゃんと受け取ってもらえるように表現できてるか不安で…

皆様からコメントを頂けて嬉しいです！
最近高確率でコメント頂いてしまって…！
占ツク開いて通知来てるの見るとニヤニヤしちゃいます(笑)
皆様の応援が制作威力の源です(*´꒳`*)

もっと主人公を精神的に病ませようかとも思ったのですが、それは明らかに規制かかるなと思ったのでこれくらいに…
物足りなかったですかね？
丁度いい病み加減だと良いのですが…

シリアスもう少し続きます

アムロん、もう少し待ってね！！

安室「僕の出番遅過ぎですよ！！」

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