その2 ページ21
『てめぇか、何の用だ？』
ホ「ジャハハハハ！…人間のくせに中々粋がるじゃねぇか！お前、海軍の人間だろう？」
『それがなんだ？名を名乗れ。魚男』
ホ「人間なんざに名乗る必要はねぇ…お前には、ボロボロになって陸に帰ってもらうぜ。人間共に魚人の恐怖を植え付ける為にな！！」
構える魚人達
ランカは呆れたように溜息を零すと
しょうがないと言うように身体を揺らす
『目の前の人間の実力も見抜けねぇか…躾てやるよ。お魚野郎』
ホ「引き裂いて、俺の名を呼べずして命乞いさせてやろう！」
そして、魚人達が一斉にランカに襲いかかった
結果は、圧勝だった
屍のように積み上がる魚人達
そして、ランカは
地に倒れたボスの魚人の上に座って見下ろしていた
ホ「こんな…馬鹿な…！！？」
『あっけねぇな。俺の部隊の訓練生でももうちょい耐えてくれるぜ』
ホ「調子に乗るなよ…！！直ぐに殺 してやる…！！」
『…あのなぁ、よく聞けや。井の中の蛙』
グイッ！と魚人の襟巻きらしいものを掴むと
顔を目の前に持ってくる
その鋭い瞳は、今まで見たどんな海よりも美しいと魚人はいつの間にか思ってしまう
『てめぇは、魚人という種族の特性に頼りすぎて実力が足りてねぇんだよ。圧倒的な経験不足だ。分かるか？』
ホ「なんだと…！？」
『この魚人島から出た事もねぇ奴が、この世で強いなんて勘違いしてんじゃねぇ。お前がしている事は、子供が似たような奴らとグループを作って、自分が世界で1番強いと勘違いしてるようなもんだ』
ホ「っ俺は！実力がー」
『ねぇから俺に負けたんだろ』
ホ「っ！…っ…」
『理想を語りたいのなら、それに見合う力をつけろ…お前らにはその素質は十分にある。あとは過信しない事だ』
ゆらり、立ち上がると
その場から立ち去ろうとするランカ
ホ「ーっまて！…お前、何もんだ…？」
『…ランカ。海軍本部中将だ』
ホ「…俺は…ホーディ・ジョーンズ！いつかお前を倒すやつの名だ！覚えておけ！」
『…ほぉ。楽しみにしておこう』
そう言って、立ち去るランカを
ホーディはずっと見つめていたのだった
「あー！やっと見つけました！」
程なくして、カイト達と合流したランカ
ジ「？…ランカさん、なんか楽しそうじゃのう？」
『…あぁ、未来に芽吹きそうな強者を見つけてな。楽しみだ』
こうして、魚人島巡りは幕を下ろしたのだったー
「人魚姫様に会ってない！！」
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椿姫 - どうもこんにちは！とても面白いですね！更新頑張ってください。楽しみです！ (2019年7月25日 17時) (
レス) id: 2e1c06edf3 (このIDを非表示/違反報告)
ふー(プロフ) - はじめまして！とても面白くて女性なのにすごくかっこよく読んでて楽しかったです。次の更新楽しみに待ってます。無理せず頑張ってください。 (2019年7月13日 17時) (レス) id: fcf02ffa3b (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - 乱さん» コメントありがとうございます！返信遅くなりすみません…もうすぐ本編更新予定なので暫しお待ちくださいまし……！ (2019年6月27日 23時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
乱(プロフ) - このお話とても大好きです！何度も読み返してしまいます笑 更新楽しみにしています！無理せず頑張って下さい！！ (2019年5月31日 11時) (レス) id: 9c157805a6 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - ゆめさん» コメントありがとうございます！『最近暖かくなったとはいえ、女が軽率に脱ぐもんじゃねぇぜ。勘違いした野郎の目に晒させたくねぇんだ(正義のコートファサ…)』 (2019年5月1日 23時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナタ
| 作成日時：2019年3月4日 22時
