107.泡になった 最期の声 ページ16
「ーっランカさんっ！！！」
全員が、それぞれ退却する船に乗り込んだ瞬間
カイトが声を張り上げる
ランカは、ニヤリと笑うと
対峙する黒ひげ達を見やった
『俺達の、勝ちだ！』
黒「いいさ…お前の能力さえ手に入りゃそれでいい！」
黒ひげが手を伸ばすが
それを避けるランカ
そして、大きく息を吸い込むと
ゆっくり両腕を後ろに動かす
その動作に着いていくように
海がうねり、船が動いてゆく
「ーっえ…」
白「っまさか…！」
ランカは、戦場のど真ん中
船は陸から離れ始める
それは、彼女は船に乗って退却しない事を表していた
「っなんで！！？何考えてんですか！？」
麦「ランカ！！？」
エ「嘘だろ…おい！」
参「ランカ！」
ルフィ達も、甲板から呼びかけるが
ランカは海軍と黒ひげ達に対峙して背中を向けたままだ
「ランカさん！！早くー」
『カイト！！！』
鋭い声が、戦場を走り抜ける
ランカは、一瞬だけ優しく目を細めた
「っー」
『ルフィ達を…未来を、頼むぞ』
その言葉を最後に
海がさらにうねりを上げ、船はスピードをあげる
まるで生き物のように砲撃を避けながら
確実に逃げていく白ひげ達に
センゴクは目を細めてランカを見やる
セ「分かっておるのか…この意味が！！」
『分からねぇと思ってるのか？この俺が』
セ「じゃあ、何故…！」
『あいつらが死ぬ未来より、あいつらが生きている未来の方が面白そうに決まってるからだ…まぁ、その未来はカイトに託したがな』
黄猿達が船を攻撃しようにも
突如立ちあがる水柱に弾かれ出来ず
ランカは腹を押さえながら息を吐き出す
『さぁて…どうする？海軍一同…黒ひげ海賊団』
ボロボロな姿で立つランカの前に
サカズキは立ち尽くす
サ「…ワシは、海賊という悪は許せん」
『そうだな』
サ「…じゃから、その悪に加担したお前さんを許すわけにはいかん」
『難儀な生き方してんな。お前は』
ボコボコ…右腕をマグマに変えるサカズキ
意味が無いと分かっていても変えていたのだ
サ「…ランカ…ワシが、お前の全てを貰い受けちゃる…ワシのマグマで溶けてくれやせんかのぅ」
『…生憎様。お前のもんになるつもりはねぇよ』
サ「…ほうか…じゃあもう、頼まんわい…！」
そして、サカズキは拳を振り上げる
そのままランカに当たるというその時
誰かが間に入って攻撃を止めたー
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椿姫 - どうもこんにちは！とても面白いですね！更新頑張ってください。楽しみです！ (2019年7月25日 17時) (
レス) id: 2e1c06edf3 (このIDを非表示/違反報告)
ふー(プロフ) - はじめまして！とても面白くて女性なのにすごくかっこよく読んでて楽しかったです。次の更新楽しみに待ってます。無理せず頑張ってください。 (2019年7月13日 17時) (レス) id: fcf02ffa3b (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - 乱さん» コメントありがとうございます！返信遅くなりすみません…もうすぐ本編更新予定なので暫しお待ちくださいまし……！ (2019年6月27日 23時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
乱(プロフ) - このお話とても大好きです！何度も読み返してしまいます笑 更新楽しみにしています！無理せず頑張って下さい！！ (2019年5月31日 11時) (レス) id: 9c157805a6 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - ゆめさん» コメントありがとうございます！『最近暖かくなったとはいえ、女が軽率に脱ぐもんじゃねぇぜ。勘違いした野郎の目に晒させたくねぇんだ(正義のコートファサ…)』 (2019年5月1日 23時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナタ
| 作成日時：2019年3月4日 22時
