その2 ページ42
『今すぐ、カイトを返してもらおうか…その玩具の犬じゃなくて、人間の姿をした方に戻してからな』
その言葉に内心目を見開くカイト
「(ランカ中将ぉぉぉぉ！！！)」
シ「…何の話？貴方、ここへは今日1人で来たんじゃないの？」
『そんな事は一言も言ってねぇな。小煩いワンコが返ってこねぇと思ったら…面倒な事に巻き込まれてたから傍観してたが…返してもらえねぇなら…強制的に連れ帰るまでだが』
シュガーは睨むと首を振る
シ「仮に、この玩具が貴方のいう連れ添い人だとして、どうやって連れ戻すの？玩具のままよ？」
ランカは目を見開くと、ふぅ…と溜息をこぼした
『…あのな、コレは俺なりのケーキの礼なんだ…本当なら無理にでもここで君の能力を解除してカイトを連れ去ればいい…が、それをすればこの国全ての魔法が解ける』
シ「ーっ！？」
「(魔法…？)」
『ドフラミンゴ…若様の為に…今君がすべき事はなんだ？』
まるで、悪戯した子供を叱るように諭すランカ
程なくして、カイトへの能力を解くシュガー
カイトは涙を垂れ流しながら
ランカに駆け寄る
「ランカちゅっ、中将ぉぉぉ！！」
『手間かけさせんじゃねぇよ、アホ犬』
シ「…どうして？」
ランカは立ち上がると、ニヤリと笑う
『俺に悪魔の実の能力は聞かねぇし…それに伴った効果もだ…が、お前らの邪魔をしたい訳じゃない。俺は、俺のものが脅かされないのなら…文句を言うつもりはねぇからな』
ちらりと国を見つめ目を細める
『…これを、壊すのは俺の役目じゃねぇからな』
「ー？」
そしてシュガーへと目線を戻した
『何より、女子供に手を出すのは俺の信条に反する。だから自分から返してもらいたかったんだよ』
そして今度こそ背を向けるランカ
シュガーはただその姿を見つめるのだったー
「本当に、有難うございました！」
『くどいぞ…まぁ、俺も少々油断していた…世の中は広いもんだ…あんな考え方のする人間もいるんだな』
「あんな…？」
『…それより、お前帰ったら鍛え直しだな。ホイホイ人について行きやがって…』
「あ…ハハハ…地獄はここだった」
それでも、必ず自分を見つけてくれるだろうランカに
カイトはやっと安心した様に笑顔になれたのだったー
クロさんリクエスト！→←65.『女子供に手は出したくねぇんだ』
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カナタ(プロフ) - 闇夜に生きる化物とメリオダスさん» その通りですね！いろんな意味で彼は正義ですね (2017年9月27日 22時) (
レス) id: b3669d4d8c (このIDを非表示/違反報告)
闇夜に生きる化物とメリオダス - ミポたんは正義 (2017年9月27日 20時) (レス) id: 866b9f0c0d (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - ゆめさん» コメント有難うございます！ドS中将は上に立てる人間なのでそれなりのカリスマ性をお持ちのようです、カイト君無事救出できました！ (2017年9月17日 17時) (レス) id: b3669d4d8c (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - ちゅ、中将ぉぉぉぉ！すげーよ、あんたほんとにすげーよ！カイトォ、よかったなぁ、良い主人がいて・・・。 (2017年9月16日 20時) (レス) id: 071a98174c (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - 黒月さん» コメント有難うございます！カイトのわんわんはもふもふ設定でした、作者の趣味です(真顔)亀更新ですがこれからもどうぞよろしくお願い致します！ (2017年9月14日 23時) (レス) id: b3669d4d8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナタ
| 作成日時：2017年5月18日 0時
