その2 ページ40
『にしても、この国は相変わらずだな…人間の善も悪も纏めて見せられる気がする。』
ド「…そうかぁ？賑やかでいいじゃねぇか！」
『…そうだな、騒がしすぎて耳が痛くなる』
ド「…お前は、聞こえないふりは出来ねぇタイプだもんな」
『いいや？俺は俺のやりたいようにしているだけだ』
主語のない会話にカイトは首を傾げる
程なくして、お手洗いが行きたくなったので
近くの給仕係に場所を聞いて部屋を後にするのだったー
「はぁぁ…相変わらず何考えてるのか分かんないなぁ…ドフラミンゴさん…でも、僕がランカ中将と出会う前から知り合ってはいたんだよね…」
何だかんだ5年の付き合いだが
彼女は過去を詳しく語らない
故にカイトの知らぬ彼女なんてまだまだ多く存在するのだ
「…なんで、僕を選んだんだろう…」
着いてこいと言われた運命のあの日
結局なぜ自分なのか未だに明確には聞かされていない
「…ま、いずれ聞けるほどになったら聞いてみよう！」
手を洗って、お手洗いを後にする
「えーっと…どこだっけ…？」
そして広すぎる廊下にぽつんと立ち尽くすカイト
「え…嘘でしょ、僕迷子ぉぉぉ！！？」
頭を抱えしゃがみ込んだ
その時、トントン、と肩を叩かれる
振り向くと籠にぶどうを詰め込んだものを持っている派手な服装の少女がこちらを見下ろしていた
シ「貴方、お客様でしょう？何してるの」
「あ…実は、迷子になりまして…君は？」
シ「アタシはシュガー。ここに住んでるの」
「なるほど、僕はもう1人の付き添いで来ました。カイトと言います…それで、良かったら応接室まで案内してもらえると…」
シ「へー…アンタが…良いよ。こっち」
テクテクと歩く少女
カイトは疑いもなくついて行ったー
程なくして、一つの部屋に入るシュガー
カイトも並んで中に入るが
部屋の中には誰もいなかった
「アレ…？…ここじゃないみたいだね」
シ「ううん、ここで正解よ」
ポン…と背中に触れる音が聞こえた
シ「"仔犬玩具"(リトルブラウンドッグ)」
その瞬間、ポンッと軽い音とともに
二足歩行の小さな玩具の犬にされるカイト
「(え…なんで！？…まさか、能力者ー)」
シ「契約よ…命尽きるまで…私の命令に従いなさい」
「(嘘だ…助けて…ランカ中将ー)」
それを最後に
カイトはシュガーの言葉に頷くのであったー
65.『女子供に手は出したくねぇんだ』→←64.『アイツらしい国だ』
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カナタ(プロフ) - 闇夜に生きる化物とメリオダスさん» その通りですね！いろんな意味で彼は正義ですね (2017年9月27日 22時) (
レス) id: b3669d4d8c (このIDを非表示/違反報告)
闇夜に生きる化物とメリオダス - ミポたんは正義 (2017年9月27日 20時) (レス) id: 866b9f0c0d (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - ゆめさん» コメント有難うございます！ドS中将は上に立てる人間なのでそれなりのカリスマ性をお持ちのようです、カイト君無事救出できました！ (2017年9月17日 17時) (レス) id: b3669d4d8c (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - ちゅ、中将ぉぉぉぉ！すげーよ、あんたほんとにすげーよ！カイトォ、よかったなぁ、良い主人がいて・・・。 (2017年9月16日 20時) (レス) id: 071a98174c (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - 黒月さん» コメント有難うございます！カイトのわんわんはもふもふ設定でした、作者の趣味です(真顔)亀更新ですがこれからもどうぞよろしくお願い致します！ (2017年9月14日 23時) (レス) id: b3669d4d8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナタ
| 作成日時：2017年5月18日 0時
