その3 ページ33
そこには、赤いインクで一言だけ
「ー好きー」
と書かれていた
「…なんだ、よくあるラブレターか」
それを仕舞うと一応ランカへ渡す郵便物として仕分けして仕事を続けたー
そして、次の日も同じ封筒が
やっぱり気になって開けてみると一言だけ
「ー嫌いー」
「…あれ？昨日とは違う…ってか、嫌いって…わざわざ言うことかな…？」
首をかしげつつも渡さないのも変だと思いまたランカへ渡す郵便物として分ける
その日から、毎日1通
全く同じ封筒が届いた
内容は同じ
「ー好きー」
「ー嫌いー」
これが交互に書かれて送られてくるだけだった
流石にこれは多すぎると1ヶ月過ぎた頃
ランカにあの封筒の持ち主に心当たりは無いか聞いてみた
『…さぁな…だが、あんな強烈な思いのこもったラブレターは初めてだな』
なんて笑って誤魔化された
そして、その封筒をランカは1通も捨てたりしていなかった
そして３ヶ月程たったある日
それは突然終わりを告げた
同じ封筒
ただ、内容だけ違った
「ー有難うー」
それきり、封筒は二度と届かなかった
「その手紙が誰からだったのか、何の目的で送られてきたのか…未だにわからずじまい…という話です」
フッ…と蝋燭が消される
ランカはふう…と声を漏らす
『ネタばらししてやるよ。あの手紙は…差出人のいない手紙だ』
「へ…っ！？」
『正しくは、''肉体のない差出人からの手紙"だな』
ボ「おぉ〜？どういう事だァい？」
『俺は、自分の部下を何人か失っている…その1人は独特な字を書く男がいてな…よく覚えていた』
資料をまとめるのが上手いから、ストロベリー中将に頼まれてその男を貸した
結果は、遠征先の名誉ある戦死
涙こそ人前で流さなかったが、彼女は死んだ部下を誰1人忘れたことなどなかった
『帰ってきたら、どうしても伝えたい事があったと言っていたから…それをずっと聞いていただけだ』
「…え…じゃあ…アレって…死者からの手紙…？」
『漸く理解したのか？だいたい送り先も書いてないやつがここへ届けられるわけねぇだろ』
「うそぉぉぉ！心霊現象に対して対応クール過ぎですよぉぉぉ！」
こうして、話はどんどんと進んでいき
遂にはき99話まで終わったのだったー
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カナタ(プロフ) - 闇夜に生きる化物とメリオダスさん» その通りですね！いろんな意味で彼は正義ですね (2017年9月27日 22時) (
レス) id: b3669d4d8c (このIDを非表示/違反報告)
闇夜に生きる化物とメリオダス - ミポたんは正義 (2017年9月27日 20時) (レス) id: 866b9f0c0d (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - ゆめさん» コメント有難うございます！ドS中将は上に立てる人間なのでそれなりのカリスマ性をお持ちのようです、カイト君無事救出できました！ (2017年9月17日 17時) (レス) id: b3669d4d8c (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - ちゅ、中将ぉぉぉぉ！すげーよ、あんたほんとにすげーよ！カイトォ、よかったなぁ、良い主人がいて・・・。 (2017年9月16日 20時) (レス) id: 071a98174c (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - 黒月さん» コメント有難うございます！カイトのわんわんはもふもふ設定でした、作者の趣味です(真顔)亀更新ですがこれからもどうぞよろしくお願い致します！ (2017年9月14日 23時) (レス) id: b3669d4d8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナタ
| 作成日時：2017年5月18日 0時
