その4 ページ25
顔は笑っていても
その目は鋭く光を放つ
サボはふっと息を吐くと口を大きく開けて笑う
サ「いんや！そんな事は考えてねぇよ…愚問だったな。」
その笑顔を見て、ランカは先程から感じていた近視感を口にする
『…お前、兄弟はいないか？』
サ「え…」
その言葉に、サボは少しだけ顔を沈ませる
サ「…実は、俺記憶が無いんだよ…子供の頃に革命軍の人に助けられてそのまま世話になってるんだ…何となく、大切な何かを忘れてる気がするんだが…もしかして、アンタ…知ってんのか！？」
ランカはサボを見つめたあと、首を振る
『…いや、笑い方が似てると思っただけだ…本人から聞いていないのに憶測だけで話したくはねぇ』
サ「…そうか、そうだよな」
2人とも、真っ直ぐ海を見つめる
『…そう急ぐな…お前が大切だと思っていた記憶なら…いつか必ず思い出す…必ずな』
サ「！…ありがとな、ランカ」
そう言って笑うサボに
ランカはふん、と笑うのであったー
海軍本部へつく前にある島で降りるサボ
どうやらここに用があったらしい
サ「アンタとはまた会えそうな気がするな！」
『そうだな…それまでせいぜい生きてろ』
サ「ははっ！まだ死ぬ気はねぇよ…ランカが言う"記憶"を取り戻すまではな」
『…そうか、またな…サボ』
そして握手を交わして降りてゆくサボを
ランカは見つめて見送るのだったー
なかなかに濃い休暇だったと感じながら
ランカはふと、サボの別れ際の台詞を思い出す
サ「そういや、最近人間オークションのある一部の組織が活発に動いてるらしい…ランカが強いのは何となく分かるけど、用心しとけよ？」
『…オークションね…』
海軍本部へ帰ると
半泣きのカイトがお出迎えしたので
ランカはその事を頭の隅に追いやることになったのだったー
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カナタ(プロフ) - 闇夜に生きる化物とメリオダスさん» その通りですね！いろんな意味で彼は正義ですね (2017年9月27日 22時) (
レス) id: b3669d4d8c (このIDを非表示/違反報告)
闇夜に生きる化物とメリオダス - ミポたんは正義 (2017年9月27日 20時) (レス) id: 866b9f0c0d (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - ゆめさん» コメント有難うございます！ドS中将は上に立てる人間なのでそれなりのカリスマ性をお持ちのようです、カイト君無事救出できました！ (2017年9月17日 17時) (レス) id: b3669d4d8c (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - ちゅ、中将ぉぉぉぉ！すげーよ、あんたほんとにすげーよ！カイトォ、よかったなぁ、良い主人がいて・・・。 (2017年9月16日 20時) (レス) id: 071a98174c (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - 黒月さん» コメント有難うございます！カイトのわんわんはもふもふ設定でした、作者の趣味です(真顔)亀更新ですがこれからもどうぞよろしくお願い致します！ (2017年9月14日 23時) (レス) id: b3669d4d8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナタ
| 作成日時：2017年5月18日 0時
