59.『ハニーがヤキモチ妬いちまう』 ページ22
ランカの里帰りも終わりを告げる
期待の超新星達にも会えたと内心満足しながら
帰り支度を終え、育ての親の2人に顔を向ける
『世話になったな…もう、行く』
カンナは呆れたように笑いながら手を振る
カ「アンタはいつだって好き勝手やってるじゃない！今更一々言わなくていいわよ！」
後ろでは、眼鏡を外して寂しいよぉ〜と泣きながら呟くマウロの姿が
カンナは溜息を零してマウロを引っぱたく
カ「ほら、いつまで泣いてんの！メソメソするんじゃないよ！」
マ「う、うんん〜！ランカ、いつでも帰っておいで。ここは君の家なんだからさ」
少し目を赤くしながら、2人は笑いかける
ランカはそれを真顔で見つめたあと、ふっと口角を上げる
『…あぁ、俺がこの世界のどこに行こうとも…俺の両親は世界であんたら2人だけだよ…父さん、母さん』
その言葉に目を丸くすると
耐えきれなかったようにランカを抱きしめるカンナ
カ「…連絡くらいしてきなさいね！手配書でもこの際いいから！」
『あれはもう勘弁して欲しいがな…』
少ししては離れると、カンナが船のチケットを渡す
『…婆、俺は俺の船があるんだが…？』
カ「どーせ、時間まだあるんでしょ？ならゆっくり帰ったって罰は当たんないわよ！それ、今日出航のクルージングツアーだからそれに乗って帰んなさい！リフレッシュするのも悪くないわよ？」
『…』
マ「それに、そこの食事はバイキング制でね。1度母さんと行ったけれどスイーツがもう最高だったよ」
そのマウロの言葉にランカは目を光らせる
『…有難く貰う。じゃあ…行ってくる』
港に走るランカを2人は優しく見つめる
カ「…行っちゃったわねぇ〜、アンタ」
マ「そうだね、でも…元気そうで何よりだよ」
カ「そう言えば、あの子1日だけずっと部屋に篭ってたけど…何か探し物でもしてたのかしら…？」
その呟きは誰にも聞こえず風音に掻き消されるのだったー
『…最高だな』
カジュアルでクールな私服に身を包み
船のデッキの上で寛ぐのはランカ
手には1冊の古びた本があった
その美しくも隙のない色気溢れるその姿に
周りの客は男女問わず息を呑むほど見惚れていた
トロピカルを飲みながら、先ほど大量に持ってきたケーキやらアイスやらを食べながら本に目を落とすランカ
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カナタ(プロフ) - 闇夜に生きる化物とメリオダスさん» その通りですね！いろんな意味で彼は正義ですね (2017年9月27日 22時) (
レス) id: b3669d4d8c (このIDを非表示/違反報告)
闇夜に生きる化物とメリオダス - ミポたんは正義 (2017年9月27日 20時) (レス) id: 866b9f0c0d (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - ゆめさん» コメント有難うございます！ドS中将は上に立てる人間なのでそれなりのカリスマ性をお持ちのようです、カイト君無事救出できました！ (2017年9月17日 17時) (レス) id: b3669d4d8c (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - ちゅ、中将ぉぉぉぉ！すげーよ、あんたほんとにすげーよ！カイトォ、よかったなぁ、良い主人がいて・・・。 (2017年9月16日 20時) (レス) id: 071a98174c (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - 黒月さん» コメント有難うございます！カイトのわんわんはもふもふ設定でした、作者の趣味です(真顔)亀更新ですがこれからもどうぞよろしくお願い致します！ (2017年9月14日 23時) (レス) id: b3669d4d8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナタ
| 作成日時：2017年5月18日 0時
