見えないが 伝わる ページ6
変態さんと別れ、ランカはまた街をブラブラしていた
が、一人の時間もそう長くは無かった
目の前に現れた彼のお陰で
ル「探したっぽー」
『あら…仕事は良いのですか？』
ル「俺の分はもう終えてある…」
何か言いたげな彼を見つめ
ランカはフッと笑を零した
『…もう少しだけ、散歩したいので…お付き合いして頂けませんか？』
それをルッチが断るはずもなく
2人は肩を並べて歩いていくのだったー
たどり着いたのは島の端の場所
遠くで海列車の音が響く
『…ここは静かだ…誰もいない』
それを合図に自分の声で話すルッチ
その声はいつもの彼とは思えぬ程穏やかなものだった
ル「確かに…とても静かだ…なにか話すのには最適ですね」
隣で立つランカはフッと息をこぼす
『理解力の高い部下を持つと時々苦労するよ』
ル「貴女が口を閉じ、目を塞ぐことを命じるなら俺はそうします…しかし、貴女はそれを望まない」
『…あぁ、そうだ…』
少し悩む様に下を向いた後
ランカはルッチを見つめる
その意志ある瞳にルッチはいつだって見惚れるのだ
『ルッチ…この任務は残り4年と半年だ…現状何も分かっていない』
ル「っ…はい」
『そう気を病むな…何の情報もないに等しいのだから…しかし…もし、後１年半して何も進歩がなかったら…私に言って欲しい…』
ル「それは…今は言えぬことでしょうか…？」
『…すまない』
そう言って前を向くランカ
ルッチはその時何故か不安に駆られる
この人は何時か、自分たちの元を離れる様な
そんな気が
ランカは唇を噛み締める
『(情けない…真実への事実を知りながら…まだ話せないなどと…世迷言を垂れる自分が情けない…！)』
原作を知り得る彼女はまだこの物語の結末を覚えている
それを知りながら今は何も出来ないのだ
それを歯痒く感じているとー
不意に、フワリとなにかに抱き締められる
それは隣のルッチだった
背後から耳元にルッチの息遣いが伝わる
『ルッチ…？』
ル「…俺達は必ず任務遂行します…貴女がそんな顔する必要はありません」
優しい言葉ながら
その両腕はランカを拘束するように強く抱き締める
ランカはそんなルッチの優しさに
やっと笑顔を零したのだったー
その後ガレーラカンパニーに戻り
2人で何をしていたのかと
カクとパウリーに詰め寄られるのは
後の話である
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カナタ(プロフ) - ワンピースは人生さん» 最早常連様ですね！いつもありがとうございます！これからもどうぞよろしくです！！ (2017年4月19日 22時) (
レス) id: b3669d4d8c (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - ルフィ愛してる！さん» リクエストありがとうございます！原作のシリアスに耐えきれなかったら更新させて貰いますね！まだまだ終わらせるつもりはないのでどうぞ宜しくお願いします！ (2017年4月19日 22時) (レス) id: b3669d4d8c (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - たなぱしさん» 初コメありがとうございます！！オリジナルめちゃくちゃ楽しく書かせてもらったので楽しんで貰えて嬉しいです！これからもどうぞ宜しくお願いします！ (2017年4月19日 22時) (レス) id: b3669d4d8c (このIDを非表示/違反報告)
ワンピースは人生 - 好きだあああああああああああ！お願いなんてされなくても、もちろん応援していきます。頑張って下さいね。 (2017年4月19日 21時) (レス) id: 24bb425bd9 (このIDを非表示/違反報告)
ルフィ愛してる！ - あと少しでこの小説が終わってしまう？！悲しいけどリクエストします！水着を着た長官にメロメロになったルッチ達の話が見たいです！！ (2017年4月19日 18時) (レス) id: fd45c38d51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナタ
| 作成日時：2017年3月11日 3時
