51.すれ違う者たち ページ6
硝煙が立ち込める拳銃は、今まさに発泡されたことを意味していた
アレクは、そんな拳銃を片手に今到着したバーボンを煽るように笑う
アレクの近くにいたライは、理解が追いついていないのか呆然とその場に立ち尽くし
撃ち抜かれたであろうスコッチは
暗闇で壁にもたれて座り込んでいた
バ「ーっ!!…アレク…!」
『遅かったな?生憎始末は終わった所だ』
バ「っ」
近づこうと一歩前に出るバーボン
それを止めるようにアレクは声を出す
『馬鹿な男だとおもわねぇか?バーボン、ライ』
ラ「…なにが、だ…」
震える声で、問いかけるライ
頬についたものを拭いとると、倒れる影に目線を向けるアレク
その目は、何処までも無感情に見えるほど冷え切っていた
『この俺を、騙した事だ。俺は嘘をつかれる事が大嫌いでな…裏切るなら最初からそう言えば、まだ生かしてやってたかもなぁ?』
バ「!…そんな、わけ…」
『何か言ったか?』
バ「!…いいえ」
『…にしても、俺の手を煩わせるなんて…贅沢な男だ』
そう言って、アレクは銃口をスコッチに向ける
そしてー
パンっ!パンパンパン!
カチッ…カチッ
全ての銃弾を打ち切るほどに、スコッチの頭に向けて撃ち抜く
あまりの凄惨さに、思わず拳を握るバーボン
撃ち終わると、拳銃を懐にしまい
バーボンへ向き直る
『さて、後始末は俺とライでやる。お前は遅かったし、明日別の任務が入ってたろ』
つい先程、可愛がっていた部下の1人を撃ち抜いたと思えないほど
いつもの話し方で指示するアレクに
バーボンの表情は凍ったように固まる
バ「…し、かし…」
『バーボン…帰れ』
バ「ーっ…は、い」
アレクに強い口調で言われ、渋々立ち去るバーボン
そして、彼が扉を閉めて降りていった瞬間
アレクはわざと避けずにライが自身の胸元を掴んで壁に叩きつけるのを受け止めたのだった
『さて…なにが不満だ?ライ』
ラ「ーっ何が…?…それを、アンタがいうのか…!?スコッチをなぜ、殺した…!」
ライの言葉に、アレクはニヤリと口角を上げて笑うのだった
NEXT コナンズ ヒーント!
''飛沫''
「次回は事実明かし!?」
『できない奴もいるけどな』
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たろ。(プロフ) - 作者さん他作品でも思ったけどめちゃくちゃ語彙力あるな…ドS要素減ってきてるけど…面白いので更新楽しみにしてます (2022年6月19日 14時) (レス) @page4 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - コナンの世界でもカッコよく生きるのが素敵すぎます!!更新再開の予定はあるのでしょうか?楽しみにしてます!! (2021年7月12日 15時) (レス) id: a2b06cd108 (このIDを非表示/違反報告)
月切 蛍(プロフ) - とっても好きな作品です!無理の無い程度で更新頑張ってください!! (2021年3月26日 17時) (レス) id: 34c99d5432 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - この作品大好きです!更新再開の予定はあるのでしょうか?応援しています!更新頑張って下さい! (2021年3月25日 12時) (レス) id: a2b06cd108 (このIDを非表示/違反報告)
さしみ(プロフ) - 一気読みさせて頂きました!!とても面白くて楽しかったです。そしてこのお話好きです!大変かと思いますが、応援してます、更新待ってますので、頑張ってください! (2020年10月30日 20時) (レス) id: 52bb9638d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カナタ | 作成日時:2020年5月29日 23時