その2 ページ28
『阿呆。最初から諦めてどうする？お前元は医者の家系なんだろ？なら自分を信じて自分くらい救ってみせろや。諦める奴は嫌いだ』
ロ「ー！………」
グッと拳を握るローを見据えて
ランカは立ち上がるとローに背を向ける
ロ「…のか…」
『？』
ロ「…俺は…生きていて良いのか…」
それは、最後の懇願だったのかも知れない
ランカはふぅ、ため息を吐き出すと
ローの元まで歩き、彼を抱きかかえた
ロ「ーっ！？」
『当たり前だろ。この世に生きてはいけない命なんて存在しねぇ。それがどんなに悪だろうが、善だろうが、それだけが平等にある』
ローを抱えたままアジトへ戻るランカ
『その病気の理解度は低い。お前は心無い誹謗中傷を受けるだろう…それでも、覚えていろ。お前は生きていて良い。俺がそれを赦そう』
ローは、抱えられたままそれを聞く
ランカの鼓動が体に伝わる
そんなに近づいてくれた大人は、あの島を出てから居なかった
ロ「……っ…うぅ…」
ローは、帽子を深く被り直し
そのままランカの胸に顔を伏せる
ランカは服が濡れるが何も言わず
ローの背中をあやすように撫でる
そうして、落ち着くまで待った後
ランカが居ないと騒いだドフラミンゴ達に呼ばれて2人はアジトへと戻るのだったー
それを、遠くから見ていたのは
ロシナンテことコラソン
その目はサングラスで見えてはいなかったが
どこか眩しそうに目を細めていたのだ
アジトへ着く前に、ローに抵抗され下ろしたランカは
ベビー5とバッファローに抱きつかれ出迎えられる
ベ「ランカ！ローとどこいってたの？」
バ「ドフィが探してたでだすやん！」
『たく、待ても出来ねぇのか…ロー、俺は行くぞ。カイトには話をつけてー』
ロ「…いや、今はいい。俺の力で強くなる」
『！…そうか』
ローの答えに、満足そうに笑うと
くしゃくしゃと頭を撫でて立ち去るランカ
それを見ていたベビー5とバッファローは羨ましそうにローを見つめるのだった
それを遠巻きで見ていたカイトは思った
「あの人、あのロー君がトラファルガー・ローだって気がついて無いんだろうなぁ…」
はぁ…とどこから説明しようか…なんて悩みつつ
3人のお世話のために足早に向かうカイトなのだったー
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匿名希望 - 面白すぎます、、一気読みしました!!更新待ってます✨ (2022年11月4日 7時) (
レス) id: 6b03f57d4e (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 読んでいてしあわせな作品に出会えて本当に嬉しいです！更新していただけるのを待っています！作品も作者様も大好きです！1年ほど経っていてもう更新はないのかもしれませんがうらつくの中の私の好きな作品の一位はこれです (2022年1月7日 0時) (レス) id: 76859479df (このIDを非表示/違反報告)
ハッピー(プロフ) - ここまでイッキ読みしたんですが､最高です！神作ですね！作者さんのお暇があれば､無理せず更新して欲しいです！楽しみにしてます！ (2021年10月19日 17時) (レス) @page36 id: e5f0832439 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - 続きが気になりすぎて夜しか眠れません(快眠)いつでも待ってます！これからも楽しみにしてます！無理せず出来る時に更新してください＼(^o^)／ (2021年9月14日 21時) (レス) id: 03a4457c27 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨 - 連載初期から読んでて久しぶりに一気見しました…！何回も貴方様の作品に助けられました…！！また戻ってきてくれたら嬉しいです…、応援しています！ (2021年8月18日 8時) (レス) id: fcafa2f1ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナタ
| 作成日時：2019年10月16日 23時
