その2 ページ8
「おいっ！開けろ！！」
「ここに居るのは分かってるんだぞ！」
「天竜人を匿っているな！！？」
口々に罵り、叫ぶ声を受けつつ
ランカはゆっくりと扉を開ける
天竜人が現れると思った村人は息を飲む
そこには、神さえも見下せる程の
完璧を超えた美女が立っていたからだ
『…なんだぃ？ふぁぁ…夜遅くに騒がしいねぇ』
「え、あ…の…」
「こ、ここに、天竜人が居るって噂を…」
『はぁ？…私をそんな者と間違えた馬鹿が居るのか？…ヘドが出るねぇ』
「す、すいませんっ！！」
『私は、この前島に流れ着いて…ここに住んでる家族達に間借りさせてもらってるだけさ』
「本当に、失礼した…！」
『じゃあ、もういいね？眠くて眠くてしょうがないんだよ…ふぁぁ。折角ひとりきりじゃ無い眠りを楽しんでたのに…』
艶やかな溜息をしながら扉を閉めるランカ
村人はあっさりと立ち去っていくのを確認したあと
ランカはカイト達の元へと戻る
「流石ですね…色気が武器になるとは」
『笑顔で挨拶されたら、不細工デブか美人かどちらの方がにこやかに返すか？それと一緒。要は人間の心理って事だ…さて』
ランカが目線を向けると、子供2人を妻に預けた夫は頭を下げる
ホ「有難う…！！我々を助けてくれるとは…感謝してもしきれない…！」
『助けた訳じゃねぇよ。俺らにも目的があってな』
ホ「っ！…妻と子供には、私1人でどうにか許しては貰えないだろうか？」
『？…なんの事だ…？ただ、外で喚く阿呆共が醜かったから追い払っただけだ。邪魔したな』
ホ「…貴女のような人達を、神と言うのでしょうな」
『神？んなもんいねぇよ。裁くのも許すのも、いつだって人間じゃねぇか』
ホ「！…申し遅れました。私、ドンキホーテ・ホーミング。こちらは妻と…息子です。ドンキホーテ・ドフラミンゴと、ドンキホーテ・ロシナンテです」
めちゃくちゃ聞き覚えのある名前に
ヒュッと息を飲むカイト
恐る恐るとなりを見ると
美しすぎる笑顔を浮かべるランカの姿
「(め、めちゃくちゃキレてるー！？え、まさかのドフラミンゴさんの過去に飛んだの！？どんな悪運だよ！)」
前途多難としか思えないスタートに
カイトは胃がキリキリと痛むのを感じるのだったー
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匿名希望 - 面白すぎます、、一気読みしました!!更新待ってます✨ (2022年11月4日 7時) (
レス) id: 6b03f57d4e (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 読んでいてしあわせな作品に出会えて本当に嬉しいです！更新していただけるのを待っています！作品も作者様も大好きです！1年ほど経っていてもう更新はないのかもしれませんがうらつくの中の私の好きな作品の一位はこれです (2022年1月7日 0時) (レス) id: 76859479df (このIDを非表示/違反報告)
ハッピー(プロフ) - ここまでイッキ読みしたんですが､最高です！神作ですね！作者さんのお暇があれば､無理せず更新して欲しいです！楽しみにしてます！ (2021年10月19日 17時) (レス) @page36 id: e5f0832439 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - 続きが気になりすぎて夜しか眠れません(快眠)いつでも待ってます！これからも楽しみにしてます！無理せず出来る時に更新してください＼(^o^)／ (2021年9月14日 21時) (レス) id: 03a4457c27 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨 - 連載初期から読んでて久しぶりに一気見しました…！何回も貴方様の作品に助けられました…！！また戻ってきてくれたら嬉しいです…、応援しています！ (2021年8月18日 8時) (レス) id: fcafa2f1ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナタ
| 作成日時：2019年10月16日 23時
