その4 ページ8
松「ーっ諦めたくねぇよ!!…」
吐き出すように叫んだ言葉に
ランカはニヤリと笑う
『漸く陣平の本音を聴けた。じゃあお前は何をするべきだ?』
松「…でも、3秒で解体は流石に不可能か…」
考え出す松田に、ランカは軽く指で頬を啄く
松「っ?」
『なんの為の俺だ。お前はヒントを読む事だけ集中しろ。残り1秒で俺がお前と共に脱出する』
松「なっー!?」
『俺を信じろ、俺もお前を信じる』
ランカの強い言葉と瞳に
松田はニヤリと笑う
松「…俺の命、アンタに預けるぜ」
そして、爆弾はとうとう5秒前となるー
3秒前、ヒントが表示される
その瞬間、松田は文字を読み取り同時に打ち込む
その一瞬、ランカは壊したドアに足をかける
松「1ー」
松田の腰に腕を回すと
そのまま飛び降りたー
ドガァァァァァン!!!
爆風が2人を襲うが、ランカは腰に隠していた鞭を伸ばすと観覧車の柱に括りつけ
爆風の助走そのままに、反対側の観覧車のドアを蹴り上げる
そしてそのまま中へと飛び入ったのだったー
『…っつ…ちょいと派手すぎた…陣平ー、生きてるかー?』
背中から着地して松田を守ったせいか
少しだけ噎せながら、上に乗っかる松田に問いかけるランカ
松田は、バっ!!と体を少し起こすと
ランカと自分の状態を確認する
松「…俺、生きてんのか」
『バッチリな』
松「………〜〜〜っ!!」
ガバァッ!とランカに抱きつく松田
ランカはポンポンと背中を叩いてやる
『…お疲れさん、陣平』
優しいランカの言葉に、松田は少しだけ肩を震わせるのだった
あの後、メールを受け取った萩原が全力で解体し、爆発事件は一先ず幕を閉じた
勿論、死にかけた松田も萩原にぶん殴られるのだが
そのあと2人して泣き出すものだから
ランカは呆れたように2人を優しく見つめることになるのだったー
ランカが事情聴取を受けている時
隣に萩原が座りながら話し出す松田
松「…悪い、萩原…」
萩「…もういいって。俺も1度死にかけたし」
松「違う…ランカの事、気に入っちまったみたいだ。これから宜しくな」
萩「…は!?え、ちょ!?」
ライバルが増えてしまった萩原は
頭を抱えて唸るのだったー
NEXT コナンズ ヒーント!
"そして、誰もいなくなった"
「次回は新一君のお父さん!?」
『なんか久しいな…日本いるのか?あの人』
1054人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
翡翠(プロフ) - 楽しみにしてます。更新再開嬉しいです。頑張ってください (2020年5月23日 8時) (レス) id: 3260124100 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 最近,どの作品も更新されてなくて心配しました。テニプリの作品も更新頑張ってください^ - ^ (2020年5月23日 1時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - ニコさん» 夜も眠れない状態までお待たせしてすみません!また週一ですが更新安定はするかと…!これからも寝る合間に読む程度にお楽しみ下さい…! (2020年3月27日 23時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 続きが気になって夜も寝られません (2020年3月23日 13時) (レス) id: 40dba85962 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 面白かったです。更新がんばってください (2020年3月17日 20時) (レス) id: 40dba85962 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:カナタ | 作成日時:2019年6月10日 23時