その2 ページ46
アレクは珈琲を飲み干すと、近くの籠に投げ入れる
珈琲缶は弧を描いてゴミ箱に入る
『スコッチ…なんて呼べばいい？』
ス「え…？」
『言え』
ス「え…あ、ひ、景光」
アレクの圧に思わず名前を名乗るスコッチ
しかしアレクは気にした様子もない
『ふむ、景光か。俺の事はランカと呼べ』
そう言うと、スコッチの持っている珈琲に目をやる
『さっさと飲め。それが済んだら俺の買い物に付き合え』
ス「…へ？」
『どうせ暇なんだろ？だからあんな所で1人でうろうろしてたんだろうが』
ど正論のランカに、思わずショックになるスコッチ
しかし、ランカもそう長く待ってはくれない事を知っているので
貰った珈琲を勢いよく開け、飲み干すと
珈琲缶を投げずに捨てる
『よし。先ずは服屋だな』
ス「服屋？」
『てめぇの服だ。そんな寝巻きみたいな格好で連れ歩くなんてごめんだからな』
ス「ね、寝巻き！？一応私服なんだけど…」
『そいつは失礼したな…だが異論は認めねぇ』
そう言って、先へと歩くランカ
スコッチは慌ててその後を追いかけるのだった
白の薄手のパーカーと淡い色のシャツに
少し濃い目のズボンを来たスコッチと
スーツからジャケットとシャツに着替えたランカは
何処から見ても20歳前半のイケメン2人だ
いつもよりラフな姿のランカに思わず見つめるスコッチ
『…よし、幾分見れるようになったな』
ス「ー…って、アレ？支払いは…」
さっさと店を出ようとするランカに問うと
なんて事ないように答えるランカ
『ああ。支払いなら終わってる』
ス「…えぇ！！？俺の分まで！？」
『当たり前だろ。俺が着替えろって言ったんだから』
ス「いや、そんな悪いって！」
慌てるスコッチに呆れるような顔をした後
スコッチの前に立つと顔に触れるランカ
『…俺が、景光を着飾りたいと思っただけなんだ。受け取ってくれるよ、な？』
甘い声で、指先で頬をなぞれば
それを見ていた周りの人間さえも赤面させる
スコッチも、分かっていながら赤くなり
頷いて受け取るしか無いのだった
ス「ランカ、次は何処へ？」
問いかけるスコッチに、ランカは目を向けると時計を確認する
『まずは飯にするか』
その言葉に、少し長く付き合わされると予想をして
嫌と思っていない自分に気がついてしまうスコッチなのだったー
NEXT コナンズ ヒーント！
''任務外''
ス「これって、デート！？」
『何言ってんだ』
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翡翠(プロフ) - 楽しみにしてます。更新再開嬉しいです。頑張ってください (2020年5月23日 8時) (
レス) id: 3260124100 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 最近，どの作品も更新されてなくて心配しました。テニプリの作品も更新頑張ってください^ - ^ (2020年5月23日 1時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - ニコさん» 夜も眠れない状態までお待たせしてすみません！また週一ですが更新安定はするかと…！これからも寝る合間に読む程度にお楽しみ下さい…！ (2020年3月27日 23時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 続きが気になって夜も寝られません (2020年3月23日 13時) (レス) id: 40dba85962 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 面白かったです。更新がんばってください (2020年3月17日 20時) (レス) id: 40dba85962 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナタ
| 作成日時：2019年6月10日 23時
