その2 ページ39
『流れとしては、彼と同じです。彼が救急車と警察を呼ぶ間に、店員さんにお客が外へ出ない様に指示はしました』
店「あっ…はい！されましたので、出入り口を閉めていました」
高「何故、そんな事を？」
『事件か事故か分からない状況では、犯人が居るかもしれないでしょう？逃すわけにはいかないと判断しました』
目「ふむ…何かご経験が？」
『推理小説が好きなんですよ』
ニコリ、それ以上話さないと言わんばかりの笑顔を向けられ
思わず赤面する高木刑事
メモを取り終え、女性に目を向ける
肩までのふんわりとしたロングヘアの茶髪の女性は三十代手前程に見えた
服装は、年齢に合ったスカートとカーディガン
山「山田…山田、美波です」
高「山田さん。お話お願いします」
山「一緒にいた男性とは、今回初めて会うんです…その、お恥ずかしながら、相談所からお勧めされた方でして。なので名前くらいしか分からなくて…すみません」
高「成る程…」
山「それで、ここでお茶しようと彼に言われ…
楽しく話をしていたはずなのに…いきなり、苦しみだして…」
ブルブルと震えながら、口元を覆う山田さんに
高木は慌ててメモを止める
高「お、落ち着いて」
山「すみません…」
俯く山田さん
同時に店員に事情聴取をしていた目暮警部が戻ってくる
目「特におかしなことをしている店員もおらん様だ。これは事故か自 殺か…」
「………」
その時、鑑識の結果が目暮に報告される
目「っなに！？…毒が検出された？」
鑑「被害者の飲み物から…恐らく、毒を煽ったのかと」
目「…自 殺…か、他殺か…」
鑑「他殺の線は薄いかと。この毒物は、液体に溶けると色が変わります。飲み物の色が可笑しいと普通は飲みません」
目「…自 殺、か…」
被害者が飲んでいたカップの残りを見ると
確かに、茶色の紅茶は部分的に緑色に変化していた
普通、そんな色になっていたら飲むとは思えない
つまり、知っていて飲んだと言う事になる
事件が解決に向かいそうになる中
ランカは女性を見つめる
『…カイト、お前はどう思う？』
「…なんで、あの人嘘つくのかな？…って思ってます」
『俺もだ…意外と自分の会話聞こえてねぇって思うもんなんだな』
「そりゃ、僕らは周りの会話を気にするのがもう癖みたいになってるだけですから」
『さて、見知らぬ男性だが…このままじゃ浮かばれねぇ』
そう言って踏み出すランカに
カイトもついていくのだった
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翡翠(プロフ) - 楽しみにしてます。更新再開嬉しいです。頑張ってください (2020年5月23日 8時) (
レス) id: 3260124100 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 最近，どの作品も更新されてなくて心配しました。テニプリの作品も更新頑張ってください^ - ^ (2020年5月23日 1時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - ニコさん» 夜も眠れない状態までお待たせしてすみません！また週一ですが更新安定はするかと…！これからも寝る合間に読む程度にお楽しみ下さい…！ (2020年3月27日 23時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 続きが気になって夜も寝られません (2020年3月23日 13時) (レス) id: 40dba85962 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 面白かったです。更新がんばってください (2020年3月17日 20時) (レス) id: 40dba85962 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナタ
| 作成日時：2019年6月10日 23時
