その2 ページ35
カツン、カツン…
2人分の足音が、夜道に響く
夜も遅く、裏道という事もあってか
人の気配はまるでしない
『…なぁ、どこに連れて行ってくれるんだ？ジン…』
アレクが、わざとジンにもたれかかると
帽子の奥の瞳がギラリと光る
ジ「…そりゃあ、天国に決まってるだろ」
その言葉をジンが吐いた瞬間ー
アレクは、路地裏にジンを引き込んでそのまま地面に引き倒した
ジ「ーっ！？」
『あっさりボロを出したな。偽物さんよぉ』
その顔は、ニヤリと歪んでおり
ジンも笑う
ジ「…やーっぱ、アンタにはバレちまうか？」
『最初から怪しいんだよ。第一、あいつが俺より後に来たことはねぇ。急ぎとはいえリサーチ不足だったな。ルパン3世』
その名を呼ばれた瞬間、顔のマスクを剥がす
そして、現れたのはルパン3世だった
ル「急ごしらえとは言え、君のお仲間さんは気づかなかったんだけどなぁ〜」
『…ジンは極秘任務で、今はこの街にいないからなぁ。知るのは、ボスとRUM、後は俺だけだが』
ル「にっしっし！…ビックジュエルよりも、大きな眩い光を放つお宝に、会いに来たんだぜ？もう少し優しくしてくれてもいいんじゃねぇか？」
『あいにく、悪戯に騙そうとする阿呆にかける情けは持ってなくてな…』
そう言いながら、体を離すアレク
ジンの服装を脱ぐと、そこにいたのはルパン3世ただ1人となる
ル「アンタの勘は、相当冴えるんだな？俺見破られない気がしないぜ〜」
『お前がお前である限り、俺はお前を暴けるだろうよ…俺を欺こうなんざ、100年早い』
軽くてを払うと、懐から何かを取り出してルパン3世に投げ渡すアレク
受け取ったルパン3世は、目を見開く
ル「こいつはー！？」
『中々の宝石だろ？こいつは前回の詫びとして受け取ってくれ。何か奪いたいならいつでも受けてやろうじゃねぇか』
少し考えた後、ルパン3世はそれをアレクに投げ返す
ル「いらねぇや。奪ったのならまだしも、誰かから施されたお宝なんて、大泥棒の名が廃るもんでね」
『…ほぅ。ルパン3世、その志は気に入った。いつでも来るといい。正面から叩き潰してやろう』
ル「そんな物騒な事より、飲みにいかねぇ？俺のおごりで」
そう言って、肩を抱いて歩き出すルパン3世に
あまり出会わないタイプだと少しだけ新鮮さを覚えるランカなのだったー
38.とあるあの人への〇〇→←37.俺を欺こうなんざ 100年早い』
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翡翠(プロフ) - 楽しみにしてます。更新再開嬉しいです。頑張ってください (2020年5月23日 8時) (
レス) id: 3260124100 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 最近，どの作品も更新されてなくて心配しました。テニプリの作品も更新頑張ってください^ - ^ (2020年5月23日 1時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - ニコさん» 夜も眠れない状態までお待たせしてすみません！また週一ですが更新安定はするかと…！これからも寝る合間に読む程度にお楽しみ下さい…！ (2020年3月27日 23時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 続きが気になって夜も寝られません (2020年3月23日 13時) (レス) id: 40dba85962 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 面白かったです。更新がんばってください (2020年3月17日 20時) (レス) id: 40dba85962 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナタ
| 作成日時：2019年6月10日 23時
