36.『逃すと思うか』 ページ32
マスクを剥ぎ取ったその顔に
バーボン達も覚えがあるのか息を飲む
ル「どうして分かったのか、教えてくれねぇか？」
『………』
片手にビックジュエルを持ったまま問いかけるルパン3世にアレクは眉をひそめる
『…言っただろ。お前の様な支配人は居ないはずだと…ここの従業員やらは調べておいたし、お前の動作は完璧過ぎた』
ルパン3世は、その回答に眉を潜める
ル「そんな事を聞いてる訳じゃねぇんだけどな〜」
ビックジュエルを指で弄ぶルパン3世に
アレクは首を傾げる
『何が不満だ？』
ル「俺は、アンタが最初から俺の事を不審がってるのは分かってた。それなのに俺についてきて、あまつさえコレを手に入れさせたのは何故だ？」
ルパン3世の問いかけにアレクは笑う
『ほぅ…俺が不審がってたのは気がついてたのか』
ル「そりゃあ、最後に部下に耳打ちするくらいだしなぁ…それで？」
アレクはちらりと3人に目をやった後
ニヤリと笑う
『勘だ』
ル「はー…っアッハッハッハ！！なるほど〜、アンタの勘に、俺はしてやられたか〜！」
決して核心には触れないその言い方に
ルパン3世は楽しそうに笑う
ル「アンタに免じて、追求はしないでやるよ…だが、コレを諦めるのは大泥棒の名が廃るってもんよ」
ニヤリと笑うルパン3世
ス「ここからどうやって逃げるつもりだ？こっちには4人。いくらアンタが腕に自信があっても逃げれるとは思えんぞ」
スコッチの問いかけに、ルパン3世は指を横に振る
ル「おいお〜い、舐めてもらっちゃ困るぜ？ここは地上なんだから空に穴さえ開ければいくらでも逃げられるぜ」
そう言って、一歩引いた瞬間
何かが迫ってくる気配にアレクは3人に振り返る
『ー退がれ！！』
「「「ーっ！？」」」
アレクが月歩で3人に近づきそのまま両腕で3人を引き倒す
それとほぼ同時に何かが天井からつき落ちてきた
ズドォォォォン！！！！
砂埃が立ち込める中
アレクは落ちてきたものを確認する
大型船に使われる錨のような物に
ルパン3世は脚をかける
ル「んじゃ、楽しかったぜ〜！また会えたら勝負してくれよな」
そう言って、錨が上がっていくのを
3人は青くなり手を伸ばそうとしたー
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翡翠(プロフ) - 楽しみにしてます。更新再開嬉しいです。頑張ってください (2020年5月23日 8時) (
レス) id: 3260124100 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 最近，どの作品も更新されてなくて心配しました。テニプリの作品も更新頑張ってください^ - ^ (2020年5月23日 1時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - ニコさん» 夜も眠れない状態までお待たせしてすみません！また週一ですが更新安定はするかと…！これからも寝る合間に読む程度にお楽しみ下さい…！ (2020年3月27日 23時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 続きが気になって夜も寝られません (2020年3月23日 13時) (レス) id: 40dba85962 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 面白かったです。更新がんばってください (2020年3月17日 20時) (レス) id: 40dba85962 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナタ
| 作成日時：2019年6月10日 23時
