【名探偵コナン】ドS資産家は暴かれない【逆ハー】part2

その3 ページ18

デ「この絵札ポーカーで勝つ方法はただ一つ。jokerを手に入れることだ！」

『………』

デ「最初に配られた時点で、自分の狙える役なんて殆ど決まる。それを最大限に発揮出来るのがオールマイティーなjokerだ」

『…jokerに印でもつけてたのか？』

デ「そんな事、する必要はねぇのさ！俺のサングラスは特別製でね。目線を隠す為にかけてるんだよ」

『目線？』

デ「俺の動体視力は、常人の何倍も優れていてなぁ…リフルシャッフル中のカードを見るのなんて朝飯前さ！」

アレクの後ろの男達が息をのむ気配を感じつつ
アレクは冷静に言葉の続きを急がせる

『…成る程。それでjokerが自分にくる様にコイントスの表と裏も決めてたわけか…』

デ「あんたがゴネなくて楽だったぜ。あのディーラーはカードを切るとき癖があってな。必ず6枚と7枚に分ける上、多い方からカードを重ねる。だから最初に1番上にあるjokerは場所を変えずに1番上にあるってわけよ！あとは配られるのを待つだけで俺は必ず勝つ！」

『…最初の勝負も、このゲームをしたんだな』

デ「今更気がついてももう、遅いけどな。さあ！手札を開けよ！負けを認めろ！」


デュランの話を聞いた後
アレクは拍手を送る


『いや、恐れ入った。全く。素晴らしいな君は』

デ「今更気がついても遅いがな」

『俺なら、jokerを獲得したくらいじゃ安心できない。そんな安上がりの安心感を持っていて羨ましいよ』

デ「は…？」

アレクが、カードを開く


デュラン クイーン2枚、キング2枚、joker
フルハウス

アレク クイーン1枚、ジャック4枚
フォーカード

「デュラン様、フルハウス。アレク様、フォーカード。よって、アレク様の勝利です」

コインがアレクの元へ流れる

デュランは、目を見開いて固まる


デ「…え…？…なんで…？」

『座れよ、デュラン』

足を組み、妖 艶に笑うアレク


『約束通り、テメェの粗末なイカサマには目をつぶってやるよ。勝負はまだ着いてねぇんだからよ』

その言葉に、デュランは漸く
自分が今、負けた事を自覚する

そして、勝負は3回目にもつれ込んだのだったー



NEXT コナンズ ヒーント！

"法則性"

「次回、決着！！」

『まだ1回戦だよな、コレ…』

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