【名探偵コナン】ドS資産家は暴かれない【逆ハー】part2

27.絵札ポーカー ページ14

案内された部屋は、広く

あらゆる場所で
あらゆる賭け事が行われていた

アレク達を案内した支配人は深々と頭を下げる


支「先程はご無礼を、アレク様」

『なんだ、日本語話せたのか』

支「勿論でございます。では、ここでのルールをご説明させて頂きます。」

うやうやしく渡してくるのは
3枚の参加券

支「この場所では、あらゆるギャンブラー様たちが、あらゆる賭け事をして競って頂いております。故にどんな方でもこの場所で3連勝する事は有りませんでした…ですので、見事3連勝した方に！ビックジュエルをお譲りする事になっているのです！」


話を聞きながら、参加券を見つめるアレク

『…成る程。勝てばこの券に印でも付けられるのか？』

支「はい。その為に私たち支配人がお一人様に付いて回っております。故に不正をして印を押せない仕組みにもなっておりますのでご安心ください」

『中々古典的だがシンプルだな…相手は選べるのか？』

「はい、ここにいる全ての方が勝負相手になります。断る事も出来ますが…まず誰もしません」

メガネを掛けた、支配人の男は
形式がった笑顔を貼り付けたまま話をする

『…分かった。賭け金はどうなる？』

「はい、この場所では、コイン1枚100万の取り引きとなっております。ちなみに、3回連続なので、一度でも負けて仕舞えばその場で退場となりますのでお気をつけ下さいませ」


『分かった。コイツらは付き添いって事で良いのか？』

「構いません。しかし、相手が複数人の賭け事を仕掛ける、または自分が仕掛けない限り、原則リーダーのアレク様に勝負してもらう形にはなります」


『分かりやすくて結構。さてと…』

ルールも分かったところで
先程稼いだものをコインに換えると

ニヤニヤと笑いながら近づいてくる1人の男


デ「なあ、あんた初心者だろ？俺の踏み台になってくれねぇ？」


金髪のチンピラの様な色付きのサングラスをした男に、面倒くさそうに溜息を吐き出す

『ジュエルの取り合いには、お前の様なのも居るんだな…』

デ「俺は、デュラン！二勝目を華々しく飾ってやろうじゃねぇか！」

パチン！と指を鳴らすデュラン

支配人達がそれぞれ傍に立ち、椅子と机が現れる

椅子に足を組んで座るアレクは
ほぅ…と目を細める

『1回勝利してるのか、それなら多少楽しませてくれそうだな』

デ「勝負内容は、なんだ？」

そう言って、2人の真ん中に立つ別の支配人に声をかけるデュラン

抑揚の無い声で支配人は告げる

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