20.笑顔に隠れて嘘をまけ ページ1
数日後
3人をある廃墟に呼び出したアレク
その場所に着いた3人はそれぞれアレクを見つめる
『さて…今日から新人教育というか…正直、ネーム持ちになるまでの実力確認ってところだけなんだが…お前ら、名前は？』
アレクの問いかけにまず言葉を話したのは金髪に褐色肌の男だ
甘いマスクに相応の笑顔を貼り付けて声を出す
安「安室、と言います。貴方とは深く話し合いたいと思ってますよ」
『ふーん、次』
興味無さそうに返事を返すと
隣にいた顎髭の男が少し慌てて声を出す
緋「緋色だ！宜しくお願いします！」
『…敬語は要らねぇ。あとうるせぇ』
『お前…は、聞いてるよ。俺の妹を誑かしてここへ入ってきたそうじゃねぇか』
諸「っ！？」
「「っ！？」」
『その度胸はまぁ買ってやる…だが』
カツン…靴音を鳴らして、諸星の前に立つ
鋭い瞳が、諸星を射抜く
『俺の妹に、二度と近づくな。200ヤード先を撃ち抜ける目ん玉…まだ失いたくは無いだろ？』
諸「ーっ！……」
息を飲み、黙り込む諸星
アレクは目線を外すと、3人に向き直る
『お前らに期待するのは、任務遂行。それだけだ。後は何をしようがテメェらの好きにするといい。俺はどうでもいい』
ランカはそう言うと、懐からUSBメモリを取り出す
『今回は、入手したこの情報をこの先の廃墟ビルで待つマフィアに売りさばくだけだ。お前ら3人にやってもらう』
安「っ随分…いきなりですね？」
『お前らの下積みは聞いてる。これくらい簡単だろう？』
アレクはUSBメモリを諸星に渡す
『金額は3000万。それ以下は断れ』
言いたいことだけ言うと、アレクはさっさと止めていた車の中へ入っていく
3人は立ち尽くす訳にも行かず
スナイパーの2人は後方支援として
交渉人は安室にして3人とも廃墟ビルへ近づいていくのだったー
安「………っ…」
暗い廃墟の中に、ゆっくりと足を踏み入れる
スナイパーの2人はそれぞれ後ろの方で脇を固めるように待機する
暗闇に目が慣れてきたところで
こちらを向いて座っている男が1人見えてくる
安「失礼！アレクサンダーの代理で来たものです…っ！？」
座っている男をしっかり確認して、安室は目を見開く
椅子に座っていると思っていた男は
頭を撃ち抜かれて、既に事切れていたのだ
嫌な予感がした安室は、とっさに後ろを振り向き走り出す
スナイパーの2人も異変に気がついたのか、
片付け立ち上がるその時
キラリ、銃口が3人に向いたー
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翡翠(プロフ) - 楽しみにしてます。更新再開嬉しいです。頑張ってください (2020年5月23日 8時) (
レス) id: 3260124100 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 最近，どの作品も更新されてなくて心配しました。テニプリの作品も更新頑張ってください^ - ^ (2020年5月23日 1時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - ニコさん» 夜も眠れない状態までお待たせしてすみません！また週一ですが更新安定はするかと…！これからも寝る合間に読む程度にお楽しみ下さい…！ (2020年3月27日 23時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 続きが気になって夜も寝られません (2020年3月23日 13時) (レス) id: 40dba85962 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 面白かったです。更新がんばってください (2020年3月17日 20時) (レス) id: 40dba85962 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナタ
| 作成日時：2019年6月10日 23時
