【名探偵コナン】ドS資産家は暴かれない【逆ハー】part2

34.運だけのゲーム ページ29

〜カイトの簡単あらすじ〜

組織の命令で、ビックジュエルを手に入れるため
マカオに飛んだランカさんことアレクとその部下3人は、3連勝しなければビックジュエルは手に入らないことを知り

見事2連勝を納めました！

アレクさん、頑張って下さい！
ここで負けたら僕はどうなるんですか！？

次回！アレクさんが負ける？

勝負 スタンバイ！！









テーブルに座ると、後ろに控える3人

そして奥から現れたのはー



このカジノのオーナーであり
ビックジュエルの現持ち主 ディラン・ロイだ


アジア系の凛々しい顔立ちの男は
指に指輪をギラつかせながら目の前に座る

アレクのナイルブルーの瞳は

ロイの灰色の瞳を射抜く


『…とうとう本人が相手取るのかい？』

ロ「強運の持ち主には、俺が直々に相手をすると決めていてね…君の実力はモニター越しに確認していたよ。実に楽しませて貰った」

紳士的な物言いに、アレクは眉をひそめる


『…最後は運がモノを言うって事か？』

ロ「あぁ。だが俺も強運の持ち主でね…勝利の女神をオトせるのはどちらか…楽しみだ」

『…自慢じゃねぇが、俺がオトせなかったものはなくてね。アンタが負けて悔しがる姿が今から楽しみだ』


アレクはそう言うと、指でスコッチを呼ぶ

スコッチは首を傾げつつ顔を近づけると

アレクはなにかを耳打ちする


それを聴き終えたスコッチは
何も言わずに部屋を出ていく

ライとバーボンはその行動に少し不思議がりつつも表情を変えないように前を見つめる


ロ「おや、彼は良いのかい？」

『あいつは表情に出やすい単純な奴だからな。邪魔になる』

ロ「ほぅ…それより、君も見たいだろう？お目当ての物を」

そう言って、ロイが右手をあげると

奥の方から何かが押されて出てくる


被されていた布が、支配人によって外されたー


そこには、美しい輝きを惜しげもなく晒すビックジュエルがケースに入れられていた


ロ「俺が負けたその時は、目の前で開けてコレを渡すと誓おう」

『…潔い奴は好きだぜ？じゃあ始めるか』

ロ「勝負は3回。負ければ君は退場だ」

『構わねぇよ、負けなきゃ良い』


2人の真ん中に、籠とサイコロが置かれる

手慣れたディーラーが、籠の中とサイコロが見えるように掲げる

「ようござんしたか、それでは！」

掛け声をあげ、寸分の狂いも無く籠にサイコロを放り込む

そして卓に叩きつける

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