【名探偵コナン】ドS資産家は暴かれない【逆ハー】part2

その2 ページ20

『お前は、jokerの位置を把握していたようだが…俺はそれだけじゃ満足出来ねぇ』

手元に残っている手札を見せる


『だから、俺が把握したのは…場のカードの場所全てだ』

デ「は…ぜんぶ見えてたってことか！？」

デュランの問いかけに首を振るアレク


『生憎、カードを確認するために前のめりになるお前さんを見てりゃ。そんな気は起きねぇな』

デ「じゃあ、どうやって…」

『まず気にするのは、カードの切り方だ』

ディーラーを見つめながら話すアレク


『普通、カードなんて毎回新しいものを用意したりはしねぇ。だが、この絵札ポーカーは毎回新しいカードが使われる…つまり、ある一定性が生まれるんだよ』


カードを揺らしながら
言葉を繋いで行くアレク

『カードは毎回、パーフェクトリフルシャッフルを行なっていた。故にお互いに配るカードも導かれる』

カードの全てをディーラーから受け取ると

アレクはカードを表向きにして絵札を見せる

『1回目の勝負は覚えているか？』

デ「…俺と、あんたで。1回ずつシャッフルした」

『そうだ。お前はフルハウス。俺は2ペアでお前の勝利だったな』

そう言って、あの時と同じようにカードを並べていく

『俺もお前も、交換はしなかった。つまり、提示したカードの順は、配られた順番と同じだ』

一枚づつ回収して、山札に戻していくアレク

そして、残り3枚も戻したところで
デュランは目を見開く


デ「あ…マークごとで並べられている…？」

『そうだ。俺はお前の手札と自分の手札の並びで、リフルシャッフル前のカードは常にマークのジャックからキングと綺麗に並べられているのに気がついた。あとは回数を調整してカードを交換さえすりゃオレが勝てる』


デ「っでも！最後は俺もカードを交換した！なんで勝てたんだ…？」

『そりゃ、お前が一か八かの勝負でのカード交換に成功して、フルハウスが揃ったことが分かったからだよ』

デ「ーっ…な、んで…？」

トントン、指で目の近くを触るアレク


『視線を隠すために分厚いそのサングラス。お前が手札をじっくり見て考えるもんだから…お前の手札映ってたんだよ』

デ「ーっ！！？……」


完敗と言いたげに項垂れるデュラン

アレクは立ち上がると
その姿を見下ろす

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