【名探偵コナン】ドS資産家は暴かれない【逆ハー】

19.妖しくも美しい男 ページ49

ベルモットと酒を呑み明かした数日後

ボス直々に連絡が入り
アジトの1つに足を運ぶアレク

メールの内容は簡潔だった


ー新人を教育せよー


『…ったく、ボスじゃなけりゃ。命令されるなんて真っ平御免だ』

服装を整えると
アジトの中へと入るのだった






一方

アジトに既に来ていたジンとウォッカ
アレクに3人を引き渡す役目を買って出たのだ

本心は、最近会えていなかったので顔を見たいと思ったジンとそれを察したウォッカによる人選だったのだが


ソファに座らされた3人は
それぞれ顔の整った男達だった

ジンは煙草を吹かしながら
扉の方をじっと見つめる


ガチャ…扉が開いて
入ってきたのはベルモット


ベ「…あら？まだ来てないの？彼」

ジ「…なんでてめぇが」

ベ「私も彼に会いたくてね…この子達が新しい幹部候補？」

ジ「ふん、使い物になるか知らねぇがな」

ベ「あら、彼なら上手くやってくれるわよ。以前幹部候補にまで上がった子達も彼が教育したって聞いたわよ」

ジ「あいつが有能なのは間違いねぇがな」

ベルモットは、3人を見下ろす

ベ「…うふふ、貴方達幸運ね。彼に面倒見てもらえるなんて」

ジ「使い捨てられりゃ良い」

ベルモットの物言いに、不貞腐れるジン

男の1人が声を出す

安「…僕らの教育係は、そんなに有能なのですか？」

ベルモットは、ニンマリと笑う


ベ「…そうね、私はあんなに完璧な人、この世で見たことないわ」


その顔がどこか光悦としているように見えて

男達はひっそり息を飲み込んだ



その時




カツーン…カツーン


独特な靴音が、こちらへ近づいてくる音がする

その音に反応するのはジンとウォッカ、ベルモット

漸く来たのか、と扉を見やる3人


そして、音が扉の前で止まったー



バガァァァン！！！



瞬間、扉が蹴破られる

少しだけ砂埃が立ち込め、視界が曇る


靴音を響かせ、1人の人物が入ってくる

その人物を視界に入れた瞬間ー



男達は、正しく息を飲んだ


そこに居たのは、どんな人間よりも
正に美しいと思わせるような

宝石のようなナイルブルーの瞳を持つ

美しい顔立ちの男が立っていたのだからー

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