【名探偵コナン】ドS資産家は暴かれない【逆ハー】

4.爆処の女神様 ページ14

カイトが大学に追いつける様に勉強をしている為

食事や家事は主にランカが行うのが定着しつつあるこの頃

今日も食材を買おうと近くのスーパーに立ち寄っていた



『…ここは、ほぼ均一な食材が多いんだな…似ているようで違って面白い』

今日はカレーでも作ろうか、なんて考えながら

カゴに食材を入れ、会計をする

「ありがとうございましたー」

『ありがとう』

「ふぁ…///」

店員に挨拶を返しつつ店を後にする

『…そういや、パンも無かったな…行きつけのパン屋にも寄ろう』

そう考えながら、道を歩いていた時ー


不意に、誰かに腕を掴まれる

殺気がないそれに思わず反応が遅れるランカ

掴んだ相手を見あげればー


顔の整った男が、目を見開いてこちらを見つめていた


萩「…見つけた、俺の女神様！」

『…はぁ？』

道のど真ん中でそう叫んだ男に
ランカは顔を歪ませながら反応したのだった







その後、男の必死の引き止めにより
渋々近くのカフェに入るランカ

荷物を足元に置くと

男は恥ずかしそうに顔を赤くしていた

萩「あの、すみません…あんな言い方しちゃって…」

『…驚いたが、もういい。敬語もいらん』

気を使うのも面倒だと思ったのか
いつも通りの話し方をするランカ

目の前の男は気にしていないのか
安心したように息を吐き出す

萩「良かった…改めて、萩原研二です。あの時助けてもらった礼をどうしても言いたくて」

『………あぁ、元死にたがりか』

萩「それはっ…元？」

珈琲が運ばれてくると
ランカは店員に軽く微笑む

店員は顔を真っ赤にしながら慌てて立ち去っていく

『そうだろ？今のあんたは死ぬ気なんて欠片も無そうに見える…周りの人間にも恵まれてるんだな』

萩「ー！…へへへ、ランカさんのお陰で、それを失わずに済んだ。本当に感謝しかないんだ」

『それは結構。別に礼をされたいわけじゃねぇ。精々天寿まで元気に生きろ』

そう言って、珈琲を1口飲むランカ

その姿さえまるで絵画のようで

周りの人間も知らず知らずのうちに彼女に目線を送っていた


萩原はそれに少しだけ優越感を感じつつ

自分が伝えたかった事を話し始める

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