【名探偵コナン】ドS資産家は暴かれない【逆ハー】

3.見た目も中身も子供 ページ12

お隣に挨拶をし
婦警さん2人と友人になってはや1週間

12月の年末宝くじも買ったランカは

知識を少しでも蓄えようと家で本を読む事が多い

一方カイトは4月から入る大学は
家から通う事が出来るため

その為の勉強をしながら
学生らしい常識も色々と学んでいた


要領は良いが、真面目なカイトに対しランカは飲み込みが早すぎる為

偶に暇になることが増えた時
それはほんの気まぐれだった


『…散歩行くか。カイト〜。ちょいと出てくる』

「…！、はーい！帰る時電話して下さいね」

まるで家族の様な会話をしつつ
ランカは1人外へ出るのだったー




空は晴天
少しだけ肌寒いが
元気な子供たちは外で遊ぶ程度には過ごしやすかった



『…もう2週間…早いもんだ』

何処へ向かうでも無く、歩きながらこれまでを軽く振り返るランカ

ふと、いきなり近づいてくる気配に
ランカは機敏に反応する


パシィッ！

ボールを手で受け止めると
その大きさに目を丸くする


『…？…サッカーボール…？』

新「すいませーん！」

声のするほうを見ると
少し離れた公園から手を振る少年達の姿が見える

ランカは状況を把握すると
ボールを地面に置いた

『…っと』

脚ですくいあげ、器用にリフティングを行うと
見ていた少年達はどよめく

そして、ボールを高く上げてー

そのまま山を描くように蹴りあげれば

少年達の前にボールは緩く落ちてゆく


『気いつけろよ、坊や達』


そう言って、笑うと
こちらに走ってくる少年がいた

先程、最初にこちらに声をかけた少年だ


新「〜っお姉さん、凄いね！サッカー得意なのか！？」

キラキラした目で問いかけられ

子供には甘いランカはしゃがんで目線を合わせる

『いいや、でもスポーツは好きだな』

新「今のリフティング、すっげぇ綺麗だった！フォームが揺らぐこと無くて、カッコよかったよ！」

『はは、ありがとうな』

くしゃくしゃ、と頭を撫でてやると

少年は顔を赤らめながらボールで口元を隠すように照れ隠しする

その時、もう1人こちらに掛けてくる少女

蘭「新一！いきなりどこに行ったの、」

友人らしい少女は
少年を新一と呼びながら近づいてきたが

ランカという見知らぬ大人の存在に気が付き
少しだけ警戒しているようだった

蘭「新一、お友達ー？」

新「いや、ボール拾ってくれたんだよ」


嬉しそうに話す新一に

少女も警戒を解いてランカに挨拶する

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