0.ボーナスステージの始まり ページ2
思い起こせば、不自然だったんだ
いつもなんの問題もなく遠征を終えるのに
今回に限ってランカ中将が嵐に巻き込まれるなんて
いきなり、僕が波に攫われるなんて
あの人が、僕の手を掴んで一緒に落ちるなんて
これはきっと、強制的な運命なんだー
『…おい…カイト…おい!』
「ふぁ!?」
バシッ!と大きな音と共に頭を叩かれたカイトは慌てて飛び起きる
ベットに倒れていたカイト
その脇には眉をひそめたランカが立っていた
『やっと起きたか。寝坊助め』
「お早うございます…え、ここどこ!?」
『どっかの宿屋の様だが…お前、記憶はあるか?』
「は?…ありますけど…」
『じゃあ、俺らは最後どうなった?』
「突如、猛烈な嵐に巻き込まれて…海に、落ちて…え?」
『そうだ。海に落ちた。なら島の浜辺に流れ着いてるのが普通。万が一拾われたとしても宿屋に届ける奴はまずいねぇ…つまり、この状況は…軟 禁されているのか?』
「えぇぇ!?…でも、誰もいなさそうですよ?」
『この部屋はな。隣がさっきから騒がしいんだよ。何人も出入りする音が…さっき粗方出ていって1人の気配しかしねぇけどな』
壁の向こう側を指で示すランカ
カイトも立ち上がると体を伸ばす
「…とりあえず、部屋を出ます?」
『あぁ。その前に…これ持ってろ』
そう言って、大きめのリュックサックをカイトに背負わせるランカ
「え、なんですかコレ!?」
『この手紙と一緒に置いてあった。俺らに用意されたもんだろ。貰っとけ』
「分かりましたよ…ん?」
頭を垂れたカイトは
隣の部屋の騒がしさに耳をすませる
そして、聞き取れた内容に目を見開く
『…どうした?』
「…大変です、ランカ中将!隣の部屋、どうやら爆弾処理してるようです!」
『爆弾処理?…随分文明が進んでいるのか?』
「その様ですね…え?」
見聞色の覇気で、隣の様子を伺っていたカイトは
聞こえてきたであろう会話に目を見開く
『どうした』
「…ランカ中将、爆弾、処理失敗したようです」
『ーっ』
そう言われた瞬間
ランカは手紙を胸元にしまい込むと
壁に向かって足を振り上げる
『ーカイト。行くぞ!』
「っはい!!」
その声と同時に
ランカは壁を蹴り破ったー
753人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
の〜さん(旧もこ)(プロフ) - 私名探偵コナンのキャラほぼ全員推しなのと逆ハー大好物なので嬉しいです!出来たら全員(新一、平次、快斗、警察組、赤井、黒の組織達にも)に恋愛的に愛されたいです。無理ならすみません。更新頑張ってください!誰も氏なないでほしいです。更新まってます! (4月24日 18時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - いよいよ大詰めですね!これからも楽しみにしてます! (2020年5月25日 0時) (レス) id: 03a4457c27 (このIDを非表示/違反報告)
千帖 - 好きです(( 好みドストライクです。今までの作品も読みました!ドS様最高!カナタ様も最高!無理をせずに頑張って下さい。ずっと応援しています。 (2019年6月15日 20時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - 雪さん» コメントありがとうございます!何とか色々更新していますのでこれからもどうぞ宜しくお願いします!そのコメントが作者更新の励みになっております! (2019年5月24日 23時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 今までの種類全部はまって来ました!!ちょうどコナンにはまった時にこれを見つけてすごい喜びました!!面白い!!これからも更新頑張って下さい!! (2019年5月24日 15時) (レス) id: bf5185d467 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:カナタ | 作成日時:2019年5月1日 23時