【名探偵コナン】ドS資産家は暴かれない【逆ハー】

6.天才少年と天才美女 ページ19

どんなに美しい宝石でも

彼女の瞳に勝るものはない



カイトが学校に入学し

ランカも宝くじが当たり前のように当選し

それを元にあらゆる方法で投資から資金を増やしてゆく

それと同時に持ち前の話術と演技力で
様々な資産家とコンタクトを取りつつ

世界を飛んでから1年

今勢いのある資産家として少しづつ名が売れ出した時の事だ





横の繋がりとして、仲良くしていた1人から
あるパーティーに誘われた

どうやら、様々な著名人が集まるらしいそのパーティー

ランカの気を引いたのは、それではなく

そのパーティーに出席するエンジニア達だ

ある程度の知識は本で手に入れれても
パソコンという技術的なものでは
実際やってみても限界があった

故に、このパーティーで先生なる相手を探そうと考えていたのだ


そして、パーティーへと参加する事になるのだった





パーティーには、誰もが自身を引き立てる服装に身を包み

少しでも何かしらを残そうとする者ばかり

パーティーに参加する事になってしまった少年は

そんな大人の世界に入れず
端の方で一緒に来たエンジニア達をぼんやりと眺めていた

彼の名は ヒロキ・サワダ

6歳にして天才少年と言われる彼は
英才教育を望む母親に
こういう場にも慣れておくべきだと送り出され来ていただけだった

ヒ「……はぁ…」

渡されたオレンジジュースを手にため息を零す

自分のような子供に声をかける大人など居ない

来る必要も無かったかな…と思ったその時

騒がしいパーティー会場に1つの音が響いた



カツーン…


どこか独特なその靴音に

騒がしく話していた筈の大人達は一斉にそちらに目を向ける

ヒロキも、同じように目を向けてー




そして、初めて

こんなにも美しい人が存在するのだと知ったのだ

真っ白なシミ一つない絹のような肌の体

程よく露出を控えた濃いブルーのドレス

首に光るネックレスは、白く細い首を際立たせ

何より、伏せていたその目が真っ直ぐ会場を見据えたその時

そのナイルブルーの瞳は

どんな宝石よりも美しいと思えた


あまりの完璧な女性の登場に

男女問わず感嘆の溜息が漏れる

誰かのパートナーとして呼ばれたのか？とヒロキは考えたが

傍に誰も行かないことから
誰かに誘われたが、単独でやってきたのだと予想が出来た

ヒロキがじっと見ていたせいか

パーティー会場を見渡していた女性と不意に目が合う


女性は目を見開くとー

美しく、微笑んだのだ

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