検索窓
今日:19 hit、昨日:19 hit、合計:275,025 hit

その2 ページ10

そこから花子ちゃんは
あと一人となったから

必ずここに来ると踏んで遠くへは行かなくなった

花「あ〜あ、残念。時間制限付ければ良かったわ〜…まぁ、逃げたら君達は私の友達になるだけだけどね」

ぐっと息を呑むレギュラー陣

その時ー




ブ「ーっだぁぁぁぁぁ!!」


突如、大声を張り上げながらこちらへ走りよってくるブン太

花子ちゃんは呆れたようにそれを見つめる

花「諦めた自暴自棄?…まぁ、逃げ出さなかったのは褒めてあげるけれど…」

そして、ブン太に触れようとしたその時

その一瞬を狙い、懐から何かを取り出し
ブン太は手をはらいのける


花「な…っ!?」

それは、お経の書かれた大きなメモで

その一瞬を狙いブン太は雫に触れたー



花「ーっ無駄よ」


しかし、寸でのところ

花子ちゃんはブン太の肩を触る


花「丸井君、みーっけ…貴方達の負けよ!」


勝利を確信した花子ちゃんは
大きく笑い声をあげる


絶望するレギュラー陣

その時、ブン太の手が雫に触れる


ブ「ーまだ、終わってねぇよい」

花「ーは…?」

そして、触れた箇所が光ったと思ったらー


パンっ!

軽い音と共に赤也の手が解放される
それと同時に皆の手も自由に動かせる様になった


花子ちゃんは、驚きに目を見開く

花「ーっなんで!!?全員捕まえたじゃない!!」

俯く雫を立ち上がらせるブン太

そして、花子ちゃんに向き直る

ブ「確かに、全員触れて捕まえたな…けれど、貴女は自分が出したルールで負けたのよ」

花「ーなんですって?」

ブン太は、パチン!と指を鳴らす

その瞬間、雫とブン太が煙に包まれー

立ち位置が入れ替わった様に立つ二人

『さて…種明かしといきましょうか、花子ちゃん?』

自信ありげな笑みに
花子は悔しそうに雫を睨みつけた




『確か、"名前を呼んで触れたら捕まる"…それが貴女の作ったルールでありハンデ…私は最初から真っ向勝負で勝てるなんて思ってなかった』

花「…でしょうね、貴女は他の男の子達と違って私達の様な存在を知ってるみたいだったし…」


負けたからか、諦めたようにフワフワ浮かびながら雫の言葉を聞く花子ちゃん

『だから、私はそのルールを逆手にとる事にしたの…ジャッカル君とブン太君に協力してもらってね』

その言葉に、頷きながらそれぞれ雫の隣に立つ2人

その3→←17.届かなかった指先



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (259 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
711人がお気に入り
設定タグ:テニプリ , 逆ハー , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

じゃこ(プロフ) - なんで!!なんで!!こんな面白いんですか!!好きすぎます!!! (2019年12月15日 18時) (レス) id: beb0494169 (このIDを非表示/違反報告)
神羅課長(プロフ) - 最高ォォォォ!!!!ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"!!!! (2019年12月14日 18時) (レス) id: 700bfcfee7 (このIDを非表示/違反報告)
歌音 - 更新頑張ってください!! (2019年11月19日 11時) (レス) id: 60755d8909 (このIDを非表示/違反報告)
周助愛し隊団長 - 更新ぷりーぶです!!面白い!! (2019年11月2日 21時) (レス) id: 6cd51c2a27 (このIDを非表示/違反報告)
天元の赤百合 - とっっても面白いので早く続きが読みたいです! (2019年10月23日 2時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:カナタ | 作成日時:2019年2月12日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。