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36.呆気ない幕切れ ページ47

ポカン…と見つめる雫

フラフラと揺れると、近くのマイクのスイッチを押す

敷地内へのお知らせ等に使うマイクに向けて

寺神姫は大きな声で叫んだ


姫「ーっイヤァァァァ!!?」

『………』


叫び声と同時に、レギュラー陣が扉を開けて入ってくる

汗を掻きつつこちらを見つめるレギュラー陣に見えたのは

呆然と立つ雫と水で濡れた寺神姫

寺神姫は誰にも見えない様に口角を上げた後

泣きそうな声を上げながら跡部達に近づく


寺「景吾〜!雫ちゃん、酷いの…!皆に馴れ馴れしくするなって…」


しかし、彼らは黙り込む

その光景に首をかしげる寺神姫

雫はふぅ…と息を吐くとレギュラー陣に近づく


『いい加減、目は覚めたかい?』

跡「…そうか…あぁ…そうだったのか…」

寺「な、に…心配してよ!私がびしょ濡れにされたんだよ!?」

『寺神 姫さん。』

寺「何よ!?」


雫の問いかけに、目を鋭くさせ問いかける

雫は先程押されたマイクを指差す


『コレ、電源オフになってるよ』

寺「ーえ…?」

『さっき貴女が押したから、オフになったのよ。この意味分かる?』

寺「…どういう…事…?」

『第1、悲鳴を上げてから彼らがくるのが早すぎると思わない?少なくともコートからここまで3分はかかる』

そこで、漸く違和感に気づく寺神姫

しかし、全てはもう遅かった


『そう、さっきまで貴女が赤裸々に語った本音が流れてたの。このマイクから』

寺「な…なんで…!?」

『貴女の企みが分かってたから。まぁこんな陳腐なやり方とまでは予想してなかったけどね』


雫は、持ってきていたタオルを寺神姫に押し付ける

『さて、いい加減決着つけようじゃない。貴女の負けよ。寺神 姫さん』

その言葉に、タオルを投げつけながらキレる寺神姫


寺「何がよ!?貴女が私を貶めたんでしょう!?景吾、皆、信じちゃダメよ!さっきのはこの女の嘘で言わされただけなの」


寺神姫の苦しい言い訳に首を振る跡部


跡「…姫…もう、俺様達はお前を何とも思ってねぇ」

寺「ーっ…嘘…嘘!!だって、神様が私を選んだのよ…!?」


頭をかき乱す寺神姫

雫は立海レギュラー陣の方へ行くと

寺神姫と真っ直ぐ対峙する


その目は何処までも真っ直ぐ彼女を見据える

その2→←その2



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作品ジャンル:アニメ
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じゃこ(プロフ) - なんで!!なんで!!こんな面白いんですか!!好きすぎます!!! (2019年12月15日 18時) (レス) id: beb0494169 (このIDを非表示/違反報告)
神羅課長(プロフ) - 最高ォォォォ!!!!ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"!!!! (2019年12月14日 18時) (レス) id: 700bfcfee7 (このIDを非表示/違反報告)
歌音 - 更新頑張ってください!! (2019年11月19日 11時) (レス) id: 60755d8909 (このIDを非表示/違反報告)
周助愛し隊団長 - 更新ぷりーぶです!!面白い!! (2019年11月2日 21時) (レス) id: 6cd51c2a27 (このIDを非表示/違反報告)
天元の赤百合 - とっっても面白いので早く続きが読みたいです! (2019年10月23日 2時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カナタ | 作成日時:2019年2月12日 22時

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