【テニプリ】モブ少女の無敗記録【逆ハー】part2 (ページ32)

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28.画面越しの浄化ページ32

依頼人である少年の前に雫と仁王は座る

日「改めまして、僕は日吉若。氷帝学園中等部２年生です」

『初めまして。依頼を受けたA 雫です。隣の彼は…見物人ですので、気になさらず』

仁「雫の番犬じゃき、よろしくのぅ」

日「貴方は…Aさんは立海に在籍しておられるのですか？」

『そうですよ、彼とはまあ…依頼から今は友人になった所ですが』

仁「雫…」

友人、と言われたのが嬉しかったのか
どことなく機嫌良さそうに座る仁王

雫はそれを置いておいて
日吉の方へ視線を戻す

『さて…歳も近いようだし。お互い敬語は無しにしようか。日吉君』

日「そ、そんな！あの"紫紺の君"と呼ばれる貴女にタメ口なんてきけませんよ！」

仁「"紫紺の君"？」

仁王が首を傾げると、少し恥ずかしそうに頬をかく雫

『昔から、ホームページから依頼を受けて解決してたんだけれど…それがなんか色々曲解して、私の髪と目から紫紺をイメージしたのか、そんな恥ずかしい通り名が着いちゃったんだよ…』

大した事してないけど…と言う雫に
日吉は首を横に強く振る

日「ご謙遜を、誰にも解き明かせなかった摩訶不思議な現象を、説明出来ない力で解決してゆくその美しい迄の見事な手腕。どうか、俺達…僕達の先輩を助けて欲しいんです」

『僕、じゃなくて良いよ。言いにくそうだし…まずはどんな依頼が詳しく聞かせて貰えるかな？』

優しく雫が問いかけると

日吉は安心したように溜息を吐いて

ゆっくりと現状を話し始めたー

事の発端は、わずか３ヶ月前

珍しい転校生がやってきた事だった

3年生の転校生と日吉が関わったのは

これまた珍しく、跡部からマネージャー推薦があり
そこで挨拶を交わしたのがその女子だった

「寺神姫(テラガミヒメ)で～す！よろしくねぇ」

日吉は、仕事をしてくれるのなら
マネージャー自体には賛成だったので
特に何も思わずそれを受け入れるつもりだった

彼女が入って来てから
先輩達が部活をしなくなるまでは

初めは、少し練習よりも会話している時間が多いかな？くらいの違和感だったが

日に日にそれは増して行き
次第に跡部だけではなく
周りの向日や忍足までも会話に入ってコートに入らなくなった

そのうち、宍戸も練習をしなくなり
鳳と練習をしていた時

鳳は不安そうに日吉に話していた