【テニプリ】モブ少女の無敗記録【逆ハー】part2 (ページ21)

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その2 ページ21

心臓が戻った瞬間、まるで電池が切れたように直立不動になってしまう人体模型

そこで、見守っていた他のメンバーも顔を表す

『…"動く人体模型"…これにてお終い』

その言葉で、メンバーは漸く安堵の溜息を零したのだったー

『いい？この作戦の大切な事は2つ。絶対に人体模型を拘束しなきゃ行けないのと、人体模型が脇目も振らず追いかけるような相手じゃないといけないこと』

幸「拘束する方法はあるのかい？」

『私の超能力を使えば…ただ、強めにしたいから結界を使いたいの。だから時間も稼いでくれる追いかけられ役が2人必要』

真「2人なのか？1人ではなく？」

『2人じゃないとダメ。1人じゃ追いかけられるのに必死になってしまって、私の結界が完成したタイミングを逃してしまうかもしれない。2人なら相手の意識も少し分散されるから私達の合図を確認するくらいの余裕は出来るはず』

そして、結界をはる教室を決めると
追いかけられる2人を決める事になる

丸「1人はジャッカルで良くねぇ？ジャッカルが捕まっちまうくらいなら俺ら全員捕まるだろ」

ジ「体力には自信がある。任せてくれ」

ジャッカルの心強い言葉に頷く雫

『それで、もう1人何だけど…赤也君にお願いしたいんだ』

いきなりの指名に目を見開く赤也

赤「えぇ！？なんで俺なんスか！？」

『赤也君、人体模型に1度攻撃した事あるでしょう？それでなのか赤也君が居ると人体模型は何よりまず赤也君に目を着けるようになってるみたいでね。赤也君がいれば人体模型もすぐ見つかると思うから』

赤「えぇ…！俺嫌っスよぉ～！！」

嫌がる赤也の肩を誰かがポンと叩く

幸「…赤也、行けるよね？」

神の子の笑顔に適うはずも無く
赤也は半泣きで頷くのだったー

こうして、作戦は見事成功し

赤也はぐしゃぐしゃに泣きながら雫に抱き着く

赤「雫先輩！！俺、俺頑張ったっス！」

『うん、本当に有難う。君達が居なかったら解決出来ていなかったよ』

よしよしと慰める雫

赤也は満足そうに漸く笑うと、真田に引き剥がされる

仁「これで、残すところ後2つじゃのう」

『2つというか…解決しなきゃ行けないのは実質1つだね』

仁「…？」

雫が呟いたのとほぼ同時にー

屋上から、凄まじい音が校舎内に響き渡る

『…さあ、最後の怪奇と対面しようか』

その言葉に、メンバーもゴクリと息を呑むのだったー