【テニプリ】モブ少女の無敗記録【逆ハー】part2 (ページ20)

今日:1 hit、昨日:46 hit、合計:275,086 hit

22.作戦！"ガンガンいこうぜ" ページ20

赤「ひぃぃぃぃぃ！」

ジ「また俺かよぉぉぉぉ！！」

人「！…！…！」

絶叫しながら走る赤也、ジャッカル

2人を追いかける人体模型

なぜこうなったのか

話は30分前に遡るー

心臓の入った袋を揺らしながら
雫を先頭に廊下を歩くメンバー

隣に居た幸村は、雫に声をかける

幸「それで？どうする予定だい？」

『これを返せれば解決するんだろうけれど…そう簡単な話でも無いみたいでね』

真「そうなのか？」

反対側にいた真田は首を傾げる

雫は真田を見上げながら頷く

『彼、随分怒ってるからさ。だから追いかけるんだろうけれど…心臓さえ戻せば大人しくなってくれるさ』

柳「つまり、どうやって戻すか。そこが問題なんだな？」

『そうそう…やっぱり、結界で止めるしか無いかなぁ…』

ポケットをモゾモゾと探り、白いチョークのようなものを取り出す

『…よし、決めた。計画を話すから皆円陣組んでくれる？』

雫の言われるまま円陣を組むメンバー

雫は計画をゆっくり話し出したー

その結果が、赤也とジャッカルを走らせる事になったのだ

半泣きになりつつ流石レギュラーと言える程の体力で走り続ける2人

赤「っまだっすか！？」

赤也の問いかけに、ジャッカルは首を振る

ジ「まだあと数分かかる！」

赤「～っ！」

人「！！…！！」

赤「ひぃぃ！ぜってぇ怒ってる！」

何とか息を切らしつつ、追いつかれないように
引き離し過ぎないように、2人は走り続ける

そして、ジャッカルは声を張り上げる

ジ「今だ！！！」

その声を同時に同じ空き教室に飛び込む赤也とジャッカル

2人を追いかけていた人体模型も勿論入る

その空き教室は机が全て端にされていて

真ん中の空間に何か円が描かれていた

それを気にすること無く、先程まで追いかけていた少年2人を探すように周りを見渡す人体模型

雫は、そんな人体模型の前に出る

『探してるのは、コレでしょう？』

その声に反応し、雫を見やる

雫の手には人体模型の心臓がー

その瞬間、人体模型は雫に向かって走って行き

円の中心に入り込んだその時

雫はしゃがんで円に手を触れた

それと同時にまるで紐のような白い何かが円陣から現れる
人体模型を雁字搦めに拘束する

ギリギリと締め付けられる人体模型

雫はその前にゆっくり立つと

静かに心臓を元の位置に戻してゆく

『…ごめんなさいね…』