検索窓
今日:5 hit、昨日:5 hit、合計:275,044 hit

20.憧れと切望 ページ16

「…ん…ん?」

『あ、起きた?』

「…うわぁ!!?、な、なんだよ、お前!なんで驚かないんだよ!?」

『生憎、君達みたいなのには縁が合ってね…さて、時間も惜しい。目覚めたばかりで悪いけれど質問させてくれないかい?』

至って普通の少年に見える彼に

雫は真っ直ぐ問いかける


「………」

『さて、まず初めに君は七不思議の1つ"顔がある顔なし少年"で間違いないかな?』

「ーっ!…は?俺顔あるじゃん」

とぼけようとするが、赤也が怒りながら掴みかかる

赤「とぼけるんじゃねぇ!さっき雫先輩が首周り確認したんだからな!」

「えっ!?プライバシーは!」

幸「人の心臓取ってる幽霊にプライバシー説かれたくはないな」

「っ………」

『間違ってないようだね…じゃあ、次だ。君の首は、もしかして体育館の彼のものじゃないのかな?』

生「なっー…」

息を呑むメンバー
少年は諦めたようにため息をこぼす

「あんた、何もんだよ…」

『何となく予想は着いたよ。君が心臓を泥棒した理由は分からないけれど』

「…」

雫をじっと見据えると

少年は不意に懐に目線をずらす


「…この心臓を持ってたら、痛みが和らぐんだよ…なんでかわかんねぇけどな」

『痛み…?』

真「どこか痛めておるのか?」

柳「幽霊は痛覚があるのか?」

疑問を投げかける2人

雫は黙って続きを諭す


「あんたらの言う通り、この首はあいつのもんだ。俺はずーっと自分の顔が嫌いだった。虐められるほど醜い容姿が…そんな時、この場所に来て、あいつを見つけた!…羨ましいって思ったよ…だから、この姿同士なら、首くらい取っかえても良いかって考えて…ある日奪い取った」


その様子を想像したのか、顔を真っ青にする丸井と赤也

「ちょっと借りたら、返すつもりだったんだよ!…なのに、あいつ…俺の顔奪い取ったんだ!!」

それに首を傾げる仁王

仁「?…あいつ、首なかったぜよ?」

「っ違う!俺と違ってあいつは首を付けかえたり出来ない、だからー」

その時、ヒュッと息を飲んだジャッカル

そしてメンバーに声をなげかける


ジ「ーっ来たぞ!!」

ジャッカルの視線の先には

くねくねと動く人体模型が


雫はバッ!と顔を上げる

『…しょうがない。続きは体育館でた。君にも来てもらうよ!』

「っ嫌だ…痛いのは嫌だ!」

真「俺がおぶって連れていこう」

『有難う、弦一郎君』

こうして、一行は体育館へと逆戻りするのだったー

その2→←その2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (259 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
711人がお気に入り
設定タグ:テニプリ , 逆ハー , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

じゃこ(プロフ) - なんで!!なんで!!こんな面白いんですか!!好きすぎます!!! (2019年12月15日 18時) (レス) id: beb0494169 (このIDを非表示/違反報告)
神羅課長(プロフ) - 最高ォォォォ!!!!ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"!!!! (2019年12月14日 18時) (レス) id: 700bfcfee7 (このIDを非表示/違反報告)
歌音 - 更新頑張ってください!! (2019年11月19日 11時) (レス) id: 60755d8909 (このIDを非表示/違反報告)
周助愛し隊団長 - 更新ぷりーぶです!!面白い!! (2019年11月2日 21時) (レス) id: 6cd51c2a27 (このIDを非表示/違反報告)
天元の赤百合 - とっっても面白いので早く続きが読みたいです! (2019年10月23日 2時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:カナタ | 作成日時:2019年2月12日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。