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その2 ページ15

人体模型に気をつけつつ

一行は校舎内を歩き回る

『………』

黙って考え込みながら、オーラを辿る雫

仁王は気になっていたことを言葉にする


仁「…のぅ、雫」

『…ん?どうしたの?雅治君』

仁「気になっとったんじゃが…心臓を持っとるんが、他の幽霊やお化けの類いなら見つけられるんか?」

柳「ふむ、神隠しのように隠されては我々に見つける事は困難だな」

仁王の意見に、頷く柳

『それは、大丈夫。むしろ自分が持っている事を見つけて欲しいはずだよ…私の予想が当たっていればね』

幸「予想…?」

幸村が聞き返そうとしたその時

不意に止まった雫は

廊下の端の方をじっと見つめる


『………いた』

その言葉を合図に走り出す雫

レギュラー陣も後を追うように走り出す

丸「っいたのかよぃ!?」

赤「意外と見つかるのはぇぇ!」

ジ「見つけて欲しいのに、逃げるのか!?」

『ーっ、思ったより…速い…!』

雫が息を乱した時

隣で走っていた仁王がテニスボールを取り出す


仁「雫!コレに力篭めるんじゃ!」

『っ!…頼んだ!』

手を乗せ、力をボールに込めると

仁王は全力でボールを投げる


テニスボールは真っ直ぐ目の前の人物に飛び、頭にクリーンヒットした


幸「当たった!」

柳「流石だな」


追いつくと、懐から紐を取り出した雫は

力を篭めると恐らく探していた人物であろう少年の両手を後ろに組ませて
左右の親指だけをしっかり結びつける

『よし、これで暴れたりは出来ないよ。霊体化しても解けない紐だから』

そして、ボールが当たったせいか気絶する少年を一行で見つめる


『…普通の男の子だね。顔は整ってるかな』

雫の言葉に、頷くレギュラー陣

ふと、雫は少年の違和感に気がつく


しゃがみこんで、じっくりと首周りを見つめる雫


『………違う』

幸「何が違うんだい?」

『彼、首から上が別人のものだ』

真「なーっ!?」

雫の言葉に、皆も首元を見つめる

よくよく見ると、肌の色がまるで違う上に

その境目の肉が不自然に盛り上がっているのだ


『…これは、本人に色々聞かないと分からないね』

そう言って、気絶する少年を近くの空き教室に連れ込み
椅子に座らせると

雫は少年を揺らして起こさせるのだった

20.憧れと切望→←19.無いのにあって、有るのにない



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作品ジャンル:アニメ
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じゃこ(プロフ) - なんで!!なんで!!こんな面白いんですか!!好きすぎます!!! (2019年12月15日 18時) (レス) id: beb0494169 (このIDを非表示/違反報告)
神羅課長(プロフ) - 最高ォォォォ!!!!ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"!!!! (2019年12月14日 18時) (レス) id: 700bfcfee7 (このIDを非表示/違反報告)
歌音 - 更新頑張ってください!! (2019年11月19日 11時) (レス) id: 60755d8909 (このIDを非表示/違反報告)
周助愛し隊団長 - 更新ぷりーぶです!!面白い!! (2019年11月2日 21時) (レス) id: 6cd51c2a27 (このIDを非表示/違反報告)
天元の赤百合 - とっっても面白いので早く続きが読みたいです! (2019年10月23日 2時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カナタ | 作成日時:2019年2月12日 22時

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