その3 ページ11
〜ウェディングドレスを着てドッキリ〜
後編！
ランカは花嫁のレイにドレスを脱いでもらっている間
ある場所へ連絡をする
『…あぁ。恐らく配布する制服の納期が遅れている筈だ。脱退した私が頼むのはおかしい話かもしれないけれど、頼れるのは君しか居ないんだ』
でんでん虫越しに、ため息が漏れる音がするが
ランカは笑うと礼を伝え、電話を切った
『さて…レイ、私も脱ぐから入れ替わろうか。着るのを手伝ってくれるかな？』
レ「はい！」
レイの言葉を聞いて、着替えている部屋へと入っていくのだった
数十分後
ウェディングドレスを着こなしたランカと
私服を着たレイ
『背丈も似ていてよかったよ』
レ「胸元が…少々お苦しそうですね…」
『これ位、構わないさ…さて。じゃあ行ってくる。ここで待っているんだよ』
ランカの言葉に頷くレイに背を向け
ウェディングドレス姿とは思えぬほど颯爽と歩き出したランカは
すぐに追手に捕られ、式場へ連れ戻されたのだった
それをたまたま見ていた
お喋りフクロウの姿には
流石のランカも気がついては居なかった
教会に辿り着くと
イライラとした様子の小デブなおじさんが神父の前に立っており
その脇には、おそらく両親なのだろう
海兵たちに取り押さえられながら涙ぐむ2人の老夫婦の姿があった
「レイ！？」
「何故、戻ってきたの！逃げなさい！」
ランカは一つ息を吐くと
真っ直ぐ男の前に立つ
海「戻ってきたか…利口な判断だ。その賢さと美しさに免じて不問としてやろう…二度は許さんぞ」
ニタニタと笑う男に
ランカはにっこりと笑顔を向ける
『随分と高慢な態度なのね？カロス・マッツィオさん？』
カ「…なんだと？」
『海軍基地補佐官なんて高が知れている地位で、私と両親を脅すなんて、さぞお心が小さいのね？笑っちゃうわ』
冷ややかな目で見つめるランカに
男は顔を真っ赤にさせる
カ「貴様…！後悔するぞ。俺を怒らせたら、貴様も貴様の両親も終わりだな！！」
『それしか言えないのかしら？貴方の魅力が他にもないなら、私が心惹かれる筈も無いわ』
呆れたようにため息を吐いたその時
男が手を振り上げ、ランカを叩こうとする
それを受け止め、正当防衛で叩きのめそうと身構えたその時ー
バァァァン！！！
教会の扉がけたたましい音を響かせ
思わず全員がそちらの方へ目を向けた
そこに立っていたのは
後光を背に受ける
黒い、1人の男だった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 591人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
W7編愛好家 - やばい...まじで好きすぎます....こんな長編をかける主様すごい...しかも内容も最高すぎて....愛してます。 (2023年1月1日 15時) (
レス) @page13 id: 0ee73e96eb (このIDを非表示/違反報告)
モカ - 物凄くいい作品でした‼やっぱりCP9達と夢主ちゃんの物語は基本いい作品ばかりです。これからの更新をかんばってください‼続きを楽しみに待っておりますψ(._. )> (2022年8月14日 1時) (レス) id: 68e38e087b (このIDを非表示/違反報告)
ネコ2世 - 白い正義シリーズ読みました。cp9と夢主人公との絆に感動しました。続きが気になります。このリクエストが可能だったらで良いのですが、個人的にルッチと夢主人公が両想いになる過程の話が読んでみたいです。どうぞ宜しくお願いします。(*´∀｀) (2021年3月17日 2時) (レス) id: 4786c0c0b6 (このIDを非表示/違反報告)
おもちもち♪(プロフ) - 最高な作品を作って下さりありがとうございます。今回読んで5回目となりました(笑)これからも頑張ってください！さて、リクエストなんですが、夢主がCP9時のルッチ達の服を着てもらいたいです！どうぞよろしくお願いします ((○|￣|_！ (2019年12月1日 16時) (レス) id: a2023bc526 (このIDを非表示/違反報告)
動物大好き - とても面白い小説有難うございます！！！早速で申し訳ないのですが、リクエストです。ドレスローザ編でCP0が出ていた筈なので（間違ってたらすみません）そこで、夢主もいたら。という話が読みたいです！！！！！！ (2019年9月1日 20時) (レス) id: b270f874b1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：カナタ
| 作成日時：2019年2月10日 22時
