【銀魂】ドS黒死蝶と銀色の魂【逆ハー】part 1

その2 ページ17

神楽はランカに言われて片付ける中
銀時は目を覚まして起き上がる

銀「あだだだだ…」

キ「アノ、大丈夫デスカ？」

少し片言な話し方と共に差し出されるハンカチに銀時はそちらを振り向く

そこには団地妻に猫耳生えたような女性か

優しく微笑んでいた

銀「あら？初めて見る顔だな、新入り？」

『今週から働いてくれてるキャサリンだ』

たまにヘルプでスナックお登勢に入るランカが言葉をつなぐ
キャサリンはそれに頷いた

キ「ランカサンノ言ウ通リ今週カラ働ラカセテイタダイテマス」

登「キャサリンもあの娘と同じで出稼ぎでここへ来たクチでねぇ。実家に仕送りする為に頑張ってんだ」

銀「大したもんだ。どっかの誰かなんて己の胃を満たす為だけに…」

ガッ！と勢いよく銀時の頬を片手で掴みあげる神楽
どうやら物を投げるのはランカに叱られるため止めたらしい

神「何か言ったアルか？」

「「「言ってません」」」

銀「ったぃたぃたぃたぃ！！」

『神楽、もう少しだけ力入れてやれー』

神「ラジャー！」

銀「アレ、怒ってんの！？実は家賃滞納してたの怒ってたの！！？」

ぎゃいぎゃいと騒いでいると、誰かが扉を開ける

入ってきたのは大江戸警察の人間だった

どうやらこの辺で不法入国した天人による

店の売り上げの持ち逃げが多発しており聞きこみ調査をしているところだそうだ

銀時は真っ直ぐ神楽を指さす

銀「知ってます、犯人はコイツです」

その指を難なくへし折る神楽

ランカは呆れたように溜息をこぼした

銀「おまっ…何晒してくれとんじゃぁぁぁぁ！ランカと手も握れねーじゃん！！」

神「下らない冗談嫌いネ、折ったあとも冗談抜かすなんて余裕アルな」

銀「ランカと手を握る事が冗談てか！？それこそ冗談じゃねーよ！つーか帰りたいって言ってたじゃねぇか！この際強制送還でもいーじゃねーか！！」

神「そんな不名誉な帰国御免こうむるネ。イザとなれば船にしがみついて帰る。こっち来る時も成功した、何とかなるネ」

銀「不名誉どころかお前 ただの犯罪者じゃねーか！！」

騒ぐメンバーに警察は呆れたように見つめる

「…なんか、大丈夫そーね」




そんな背景にランカはコソコソ動く影を見逃さない

レジ付近で手を伸ばしたキャサリンの手を

ランカはそっと掴んだ

キ「！！」

『止めとけ、キャサリン…今なら何も見なかった事に出来る』

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