45.語るは何から ページ10
救護室に運ばれた平古場は、応急処置を施されベットに寝かせられる
雫の早い人命救助のお陰か、大事は無く
甲斐達が安心したように笑いながら平古場を小突く
甲「しわさせやがって!くまっし休んっしろよ(心配させやがって!ここで休んでろよ)」
平古場は申し訳なさそうに頬を掻きながら
木手と共に近くにいる雫に目を向ける
平「助けてくれて、にふぇーでーびる(助けてくれて、ありがとう)」
『いえいえ、無事で良かった』
平「物凄さるスピードやたんしが、ぬーか習ってたんのか?教えて欲しさるんだしが!(物凄いスピードだったけど、何か習ってたのか?教えて欲しいんだけど!)」
平古場のキラキラとした問いかけに
雫は首をかしげる
『いや?特に習っては…あ、もしかして能力使ったから速く感じたのかな?』
雫の呟きに、慌てるのは木手と甲斐だ
木「ー、雫。平古場君も疲れているでしょう。あちらで私たちと浜辺で遊びましょう」
甲「わん、ビーチバレーやりたいさー!(俺、ビーチバレーしたいな!)」
『2人ともいきなりどうしたんだい?』
明らかな話の逸らし方に、平古場、知念、田仁志は黙っておらず
出ていこうとする木手と甲斐を止めて
雫を座らせる
平「くままで来とぅーし、洗いざらい話してもらおか?(ここまで来たら、洗いざらい話してもらおうか?)」
平古場の意見に賛成なのか、知念も田仁志も何も言わず近くの椅子に座り込む
木手と甲斐は、チラリと雫を見やる
『うーん、構わないよ。別に絶対に秘密にしているわけでもないのだけれど…』
救護室に、人は自分たちしかおらず
近くの椅子に座った雫は、立ち尽くす木手達に目を向ける
『ーそうだね、さっきのアレからなんだけど…私、実は超能力者なんだよ』
あまりにもあっさりとした告白に
3人の目は点になってしまう
平「…超能力…?」
木「そうですよ、俺たちもこの目でみたんですから…まさか、疑ってるの?」
甲「わったーが昔話しとぅーしじょうとうんやあらんか?(俺達の昔話をしたらいいんじゃないか?)」
甲斐の提案に、雫は頷くと
思い出すかのように目を細めながら
幼少の頃を話し始めるのだったー
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Ayaka(プロフ) - 続きの更新待ってます! (12月12日 17時) (レス) id: de4c1d5b4a (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです…続きが読みたい… (2023年2月27日 3時) (レス) @page33 id: a32747b1ee (このIDを非表示/違反報告)
さわ(プロフ) - 1から読みました!!キャラとの絡みもですが事件の内容や解決までがとても面白かったです!夢主の性格もドタイプでした!! (2021年8月22日 12時) (レス) id: 2994709d1c (このIDを非表示/違反報告)
ちるせ(プロフ) - とても面白いと思って見させていただきました!出来ればで良いので続き頑張ってください (2021年8月16日 0時) (レス) id: f5cbf3376d (このIDを非表示/違反報告)
紗夜(プロフ) - 続きを…続きをください! (2021年8月7日 19時) (レス) id: 5c2d649dea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カナタ | 作成日時:2019年12月17日 23時