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44.まるで 人魚姫 ページ9

平古場の異変にすぐ気がついたのは、雫だ

後ろを振り返るともがきながら泳ぐ平古場

雫は引き返して泳ぎ始める


それで異変に気がついたのは、木手達だ



木「ー平古場くん、様子が変ですね?」

甲「あいつ、んぶりとーんのか!?(あいつ、溺れてるのか!?)」

知「んぶりんなんて、変だやー(溺れるなんて、おかしいな)」

田「たーかうふっちゅ呼んっしくるか!?(誰か大人呼んでくるか!?)」


焦る知念と田仁志を他所に

木手と甲斐は沖の方を見つめる


木「いえ、雫を信じましょう。彼女なら必ず平古場くんを助けてくれますよ」

その言葉に、甲斐だけが強く頷くのだったー





『ーっ、ダメだ、泳ぐだけじゃ間に合わない!』


雫は、自身の体に能力を使うと

あっという間に平古場の元へ辿り着く


『凛くん!落ち着いてジッとして!必ず助けるから!!』

もがいて苦しいはずなのに、雫の声が聞こえた気がして

出来るだけもがかずに落ち着こうとする平古場

その間、雫は息を吸い込んで溜めると

勢いよく平古場の下へと潜り込んだー




そこで目にしたのは

恨みを込めた怨念を持つ女性の霊が

物凄い形相で平古場を深海へ引きずり殺そうとしていたのだ


『ー凛くんは、あげないよ』


怨霊の目の前まで沈み込むと

女性の額に指を向けてー

思いっきりデコピンをぶちかます


バッチィィィン!!

水の中なのに、まるでそんな音がした様な勢いのあるデコピンは怨霊を吹き飛ばすのには十分だったようで

人魚姫の様に泡となってあっさり消え去ったのだった



平「……んぁ…?」


いつのまにか気を失っていた平古場は

自身の揺られる感覚に目を覚ます

引っ張られる感覚に隣を見ると

平古場の腕を肩にかけて泳いで陸へと向かう雫の横顔

先程も、まるで人魚の様な速さでこちらへ向かってきた姿といいー


平「…強さるいなぐだ…惚れたん…///(強い女だな…惚れた…///)」

『?…あ、目を覚ましたかい?詳しい話は取り敢えず陸に着いてからだね』

そして、陸に上がりきる前に迎えに来た木手によって雫は姫だきされ

田仁志に平古場は担がれ

2人して救護室へと連れて行かれるのだったー

45.語るは何から→←43.正々堂々いざ勝負!



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作品ジャンル:アニメ
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Ayaka(プロフ) - 続きの更新待ってます! (12月12日 17時) (レス) id: de4c1d5b4a (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです…続きが読みたい… (2023年2月27日 3時) (レス) @page33 id: a32747b1ee (このIDを非表示/違反報告)
さわ(プロフ) - 1から読みました!!キャラとの絡みもですが事件の内容や解決までがとても面白かったです!夢主の性格もドタイプでした!! (2021年8月22日 12時) (レス) id: 2994709d1c (このIDを非表示/違反報告)
ちるせ(プロフ) - とても面白いと思って見させていただきました!出来ればで良いので続き頑張ってください (2021年8月16日 0時) (レス) id: f5cbf3376d (このIDを非表示/違反報告)
紗夜(プロフ) - 続きを…続きをください! (2021年8月7日 19時) (レス) id: 5c2d649dea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カナタ | 作成日時:2019年12月17日 23時

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