59.フラグとは時にすぐに立つ ページ32
休日を楽しく過ごせば、学校に行く日はやってくる
テニス部の朝練の手伝いをこなし
授業を受けつつ、お昼をテニス部のメンバーと部室で食べて
放課後は自分の部活の方でのんびりと時間を過ごす
ホームページにも冷やかしのメールしか来ず
雫としては平和で怠惰な日々を堪能していた
しかし、彼女の能力がそれを許してはくれないのか
依頼はすぐに持ち込まれた
丸「''きさらぎ駅''ぃ？」
ある日のお昼、天気がいいからと屋上でレギュラーメンバーと雫は食べていた
たわいもない会話を楽しんでいると
ふと、思い出したかのように赤也が呟いた言葉を丸井が拾って繰り返す
ジ「なんだよ、それ？どっかの駅か？」
仁「有名な都市伝説じゃよ、ネットに書き込まれた事から始まる神隠しとも言われとるのぉ」
生「ほぅ…私は存じ上げませんねぇ」
真「駅なのに、神隠しなのか？」
幸「都市伝説と言われるくらいなんだ、何か理由があるんじゃないかい？」
柳「俺も噂で聞いた事ある程度だ…赤也の方が詳しいのではないか？」
赤「ふふん！そーっすね！これに関しては柳先輩より詳しいかもしれないっス！」
そう言って、得意げに話し出す赤也
きさらぎ駅
それは、ある1人の女性がネットの掲示板に書き込みを始めた事から起こった失踪事件だ
電車内で寝てしまった女性は、見知らぬ駅まで乗り過ごし下車するも
見たこともない、聞いたこともない場所に降りてしまい
電話もつながらない携帯で
唯一繋がった掲示板に助けを求めながら現状を書き込んでいき
最後に何かの光に誘われるまま歩いて行ってしまい
そこから書き込みが途絶えるという話だ
聞いていた雫はもぐもぐと食事を進める
赤「アレ？雫先輩は興味無いんですか？」
『んー…興味無いと言うよりは…私なら、動かず朝を待つかするから…不用意に動く人はね…不安になって行動しちゃう気持ちも分からなくは無いけど』
基本的に、雫は自身の能力を使っての人助けは自己満足だと思っている
だからこそ、自分から危ない場所に行く人間には自己責任だと思うところがあるのだ
赤「…でも、少し気になりますよねぇ〜」
幸「まあ、気がついたら連れて行かれるものならば、自分達で行く事は出来ないね」
真「諦めろ、赤也。危ない真似はさせんぞ」
赤「わかってますよ〜」
そんな会話を聞きつつ、ぼんやりと雫は思う
『…(これって、完全にフラグだよなぁ…)』
そんな思いは、誰に届くわけでも無いのだった
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Ayaka(プロフ) - 続きの更新待ってます！ (12月12日 17時) (
レス) id: de4c1d5b4a (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです…続きが読みたい… (2023年2月27日 3時) (レス) @page33 id: a32747b1ee (このIDを非表示/違反報告)
さわ(プロフ) - 1から読みました!!キャラとの絡みもですが事件の内容や解決までがとても面白かったです！夢主の性格もドタイプでした!! (2021年8月22日 12時) (レス) id: 2994709d1c (このIDを非表示/違反報告)
ちるせ(プロフ) - とても面白いと思って見させていただきました！出来ればで良いので続き頑張ってください (2021年8月16日 0時) (レス) id: f5cbf3376d (このIDを非表示/違反報告)
紗夜(プロフ) - 続きを…続きをください！ (2021年8月7日 19時) (レス) id: 5c2d649dea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナタ
| 作成日時：2019年12月17日 23時
