その2 ページ29
「お前、生意気なんだよなー」
「いつも1人で、友達いねーんじゃねぇの？」
体の大きな少年に囲まれて、コートから追い出される
そんな状況に辟易していたリョーマに
少年たちはニヤリと笑いつつ提案する
「おい！俺たちと勝負しろよ」
越「…なんで？」
「俺たちにテニスで勝ったら、ここのコート好きに使っていいぜ」
「ただし、負けたらここには二度と来るなよ！」
越「…分かった、誰と戦うの？」
言い出した少年2人を見つめると
少年は馬鹿にしたように笑う
「俺たち2人とだよ！」
「お前も誰か呼んでも良いぜ〜？来てくれるなら！」
ケラケラ笑う2人に、リョーマは呆れと怒りでグリップを強く握った
『へぇ、じゃあ私もいれてよ』
ふと、この場所には不釣り合いなほど
静かな声が響く
越前の隣に音もなく立つと
少年2人を見上げるのは、肩まで髪を伸ばした少女だった
「なんだ？女かよ！」
「そんな細腕で俺らと戦おうっての？」
ラケットを持った少女は、ニヤリと笑う
『あら？女だと負けた時の言い訳にしやすいから貴方達は受け入れると思ったんだけど』
安い挑発だったが、少年達は赤くなりながら怒り少女の途中参加を認める
「フン！せいぜい負けて泣いてろ！」
「さっさと準備しろよ！」
コート端に行く少年を見送りつつ、少女はリョーマに向き直る
『ゴメンね、無理やり入ってしまって…私はA 雫。宜しくね』
越「…越前 リョーマ。言っとくけど、俺合わせるのとかムリだから」
『うん。私が君に合わせるよ』
その言葉を疑いつつも
雫と名乗った少女と即席ダブルスで挑むことになるのだったー
結果は、驚くほどアッサリ決まった
実力のあるリョーマと、完璧なフォローの雫によるダブルスは即席とは思えない出来で
ストレートであっさり勝利したのだ
その実力差に怯えた少年達はさっさと逃げ去ってしまう
その後ろ姿を見つめる雫に
リョーマは声をかける
越「…アンタ、何者？」
『えー？』
越「完璧すぎるくらい、俺のフォローに回ってた…そのくせ、攻めるときはまるで素人。テニスを知らないのに、体の動かし方は分かってる感じ…」
リョーマの言葉に、雫はベンチに座るとリョーマに手招きをする
少し開けて座るリョーマを確認すると
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Ayaka(プロフ) - 続きの更新待ってます！ (12月12日 17時) (
レス) id: de4c1d5b4a (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです…続きが読みたい… (2023年2月27日 3時) (レス) @page33 id: a32747b1ee (このIDを非表示/違反報告)
さわ(プロフ) - 1から読みました!!キャラとの絡みもですが事件の内容や解決までがとても面白かったです！夢主の性格もドタイプでした!! (2021年8月22日 12時) (レス) id: 2994709d1c (このIDを非表示/違反報告)
ちるせ(プロフ) - とても面白いと思って見させていただきました！出来ればで良いので続き頑張ってください (2021年8月16日 0時) (レス) id: f5cbf3376d (このIDを非表示/違反報告)
紗夜(プロフ) - 続きを…続きをください！ (2021年8月7日 19時) (レス) id: 5c2d649dea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナタ
| 作成日時：2019年12月17日 23時
