その2 ページ27
金「雫は、テニス好きなんか？」
『うん、昔はそんなにだったけど…今は、テニス部のマネージャーもしてるからかな…テニスしてる人が好きなのかも』
金「ほなら、ワイのスーパーテニス見せたるわ！コシマエも凄いから見てってーな！」
『ふふ、ありがとう。でも見知らぬ人が一緒だとコシマエ君も嫌がると思うから…』
金「かまへんかまへん！ワイが言うから！それに、雫にカッコええとこ見せたいんや！」
『あはは…』
どうやら、助けた事が相当嬉しかったのか
何故か懐かれているなぁ…と思いつつ
ようやく御目当ての場所にたどり着く
休日ともあってか、コートには既に打ち合いや試合をしているような人達で溢れていた
『うわ、人がいっぱいだね…空いてるかな？』
金「そないな事もあるからって、コシマエが予約しといてくれたんや！時間に間に合って良かったわ〜」
『え！？…間に合ったなら、まぁいいか』
後から聞かされた事実に驚きつつも
終わり良ければ良しと思い肩を落とす雫
すると、コートの受付場に目当ての人物を見つけたのか走り出す金太郎
金「コシマエー！！久しぶりやなぁ！」
まるで突撃するような勢いで突っ込んできた金太郎を軽く避ける帽子をかぶった少年は
冷静に声をかける
越「へぇ、遅刻しなかったんだ。てっきり場所分からなくて連絡してくれるかと思ってた」
金「迷子にはなってたで！でも親切な姉ちゃんが助けてくれて、ここまで送ってくれたんや！」
越「親切な人…？」
怪しそうな声色を滲ませつつ
帽子の少年は雫へと目を向ける
『あ、今日わ。金太郎君、無事にたどり着けて良かったね』
越「ーーーっ！」
ニコリと、雫が笑うと息を飲むように固まる少年
金太郎は雫の言葉に嬉しそうに笑う
金「おん！約束通りワイらの打ち合い見てってーや！」
『い、いや…でも』
邪魔してしまったら悪いと断ろうとする雫
しかし、少年の放った言葉に雫はそちらに意識を向けることになる
越「…雫…雫、なの…？」
『…え…なんで、私の名前…』
越「…ーっ馬鹿！！」
帽子の少年は、帽子のツバをグッと掴んで目を隠すと
そのまま勢い良く雫の目の前に来てー
思いっきり雫を抱きしめたのだったー
「『えぇぇぇぇ！！？』」
青空の下、2人の絶叫が響く中
帽子の少年がポツリと呟いた声には誰も気がつかない
「…もう、離さない」
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Ayaka(プロフ) - 続きの更新待ってます！ (12月12日 17時) (
レス) id: de4c1d5b4a (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです…続きが読みたい… (2023年2月27日 3時) (レス) @page33 id: a32747b1ee (このIDを非表示/違反報告)
さわ(プロフ) - 1から読みました!!キャラとの絡みもですが事件の内容や解決までがとても面白かったです！夢主の性格もドタイプでした!! (2021年8月22日 12時) (レス) id: 2994709d1c (このIDを非表示/違反報告)
ちるせ(プロフ) - とても面白いと思って見させていただきました！出来ればで良いので続き頑張ってください (2021年8月16日 0時) (レス) id: f5cbf3376d (このIDを非表示/違反報告)
紗夜(プロフ) - 続きを…続きをください！ (2021年8月7日 19時) (レス) id: 5c2d649dea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナタ
| 作成日時：2019年12月17日 23時
