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47.大人のような少女 ページ12

〜次の日〜

学校が休みなので、朝から木手の家に迎えに来た甲斐

若干面倒そうに眉を潜めつつ、甲斐に連れ出されると目的地の海へと歩き出す

甲斐の目当ての主、とは

海のある場所にある洞窟の中に存在する
大きな魚の事だった

隠れ家的な場所に、そんな噂がたったので
地元の子供は怖がって近づかないのだ



目的地の海まで辿り着くと
甲斐は手に持っていた魚網を振り回しつつ笑う


甲「ちゅーこそ捕まえてやる!(今日こそ捕まえてやる!)」

木「いい加減諦めなさい…ん?」

休みのたびに付き合わされて
少しうんざりと返す木手は

洞窟の近くに見慣れない少女の姿を見つけて首を傾げる


少女もこちらに気が付いたのか、ゆっくりと振り返る

そこにいたのは、昨日の転校生だった


『…君たち…クラスの人だよね?』

落ち着いた声で、2人に問いかける

木「えぇ…貴女は、Aさん。でしたか?」

『雫で良いよー。えっと…木手君と、甲斐君、だったよね?』

記憶力がいいのか、自分たちの名前を言い当てた雫に木手は驚きつつ感心する


木「ほぅ…そうですよ」

甲「くまっしなにしてうん?(ここでなにしてる?)」

『ちょっと、調べたい事があってね…』

また海に視線を戻すと
今度は甲斐を真っ直ぐ見つめる雫

『…君たちは、どうしたの?』


どこか、探るような目線に
甲斐は不思議に思いつつ誤魔化す

甲「あー、いちゅたー泳ぎんかい来たんだ(あー、ちょっと泳ぎに来たんだ)」

『…その格好で?』

木「別にいいでしょう。行きますよ、甲斐君」

そう言って、立ち去ろうとする木手と甲斐

雫は2人の背中に声をかける


『…やめておいた方が良いよ』

木「ー?」

甲「?」



『アレは、普通の魚じゃないから』


そう言って、立ち去る雫に
2人は不思議そうに顔を見合わせるのだった





『…さて、場所はわかったけれど…どうしようかな…彼らがなにもせずに帰ってくれれば良いんだけど…んん〜』

立ち去りつつ、そんな事を呟きながら
雫が頭を悩ませているなど

木手と甲斐は知る由もないのだったー

48.子供は誰だって無茶をする→←46.不思議な転校生



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作品ジャンル:アニメ
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Ayaka(プロフ) - 続きの更新待ってます! (12月12日 17時) (レス) id: de4c1d5b4a (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです…続きが読みたい… (2023年2月27日 3時) (レス) @page33 id: a32747b1ee (このIDを非表示/違反報告)
さわ(プロフ) - 1から読みました!!キャラとの絡みもですが事件の内容や解決までがとても面白かったです!夢主の性格もドタイプでした!! (2021年8月22日 12時) (レス) id: 2994709d1c (このIDを非表示/違反報告)
ちるせ(プロフ) - とても面白いと思って見させていただきました!出来ればで良いので続き頑張ってください (2021年8月16日 0時) (レス) id: f5cbf3376d (このIDを非表示/違反報告)
紗夜(プロフ) - 続きを…続きをください! (2021年8月7日 19時) (レス) id: 5c2d649dea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カナタ | 作成日時:2019年12月17日 23時

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