39.里帰りは計画的に ページ2
それは、いつも通りの放課後だった
幸村が、笑顔で雫に聞き返すまではー
幸「…今、なんて言ったんだい?」
『だから、今度の3連休はマネージャーの手伝いは出来ないよ』
幸「理由を聞いても?」
『その三連休で、里帰りするんだ。本当はもうちょっと長い連休の方が良かったんだけど…帰って来いって連絡が煩くてね』
部室で、用具の点検を終えた雫は
部活日誌を纏める
『ゴメンね。お土産買ってくるから』
仁「里帰りって…どこに帰るんじゃ?」
『沖縄だよ』
丸「へっ!?そりゃまた随分遠いな…」
『飛行機でいけば、まあ3日あれば往復できるからね』
柳「雫は、元々沖縄に住んでいたのか?」
『うーん…小学校途中から中学校の途中までは別のところにいたから…まあ、家族がそこに居るから帰るって感じかな』
真「む、ではご両親に会いに行くのか」
『両親というか…父親は海外赴任だから今は居ない。帰って顔見せろって言ってるのはお婆ちゃんなんだよ』
生「ほう、お婆さんと仲がよろしいのですね」
『良いっていうか、私の師匠的存在でもあるからね』
レギュラー達の質問にもテンポよく答えていくと、幸村に向き直る雫
『それで?許可は得られるかな?』
幸「…ダメなんて、言えるわけ無いだろう?気をつけて行ってきてね。雫」
そう言って、笑う幸村に
雫は優しく笑って頷くのであったー
その日の夜、旅支度をする雫
赤也にせがまれて、皆で撮った写真を手帳に挟んで鞄に仕舞うと
携帯電話に着信が入る
そこに記されたのは、幼少からの沖縄の友人
『はい…久しぶり。どうしたの?…え、帰るけど…お婆ちゃんから聞いたんだね?全く…君は相変わらず心配性なんだから。大丈夫。元気でやってる…うん…うん…そうだね。皆にも会いたいし…うん。じゃあ、また』
少し話し込んだのち、電話を切る
そして、出会える友人と家族に想いを馳せ
雫は待ちきれぬように笑ったのだったー
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Ayaka(プロフ) - 続きの更新待ってます! (12月12日 17時) (レス) id: de4c1d5b4a (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです…続きが読みたい… (2023年2月27日 3時) (レス) @page33 id: a32747b1ee (このIDを非表示/違反報告)
さわ(プロフ) - 1から読みました!!キャラとの絡みもですが事件の内容や解決までがとても面白かったです!夢主の性格もドタイプでした!! (2021年8月22日 12時) (レス) id: 2994709d1c (このIDを非表示/違反報告)
ちるせ(プロフ) - とても面白いと思って見させていただきました!出来ればで良いので続き頑張ってください (2021年8月16日 0時) (レス) id: f5cbf3376d (このIDを非表示/違反報告)
紗夜(プロフ) - 続きを…続きをください! (2021年8月7日 19時) (レス) id: 5c2d649dea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カナタ | 作成日時:2019年12月17日 23時