第六十六訓 華より団子 ページ38
老舗の団子屋「魂平糖」
ランカは普段そこで働いていたのだが
真選組に呼ばれる事もあり
しばらくの間団子屋の方を休んでいた
だから、知らなかったのだ
最近、団子がめっきり売れなくなっていることにー
寂しくなってしまった店前で、団子を食べる銀時
その隣には団子屋の店主
そして、お茶を出すのはランカだ
斜め前が騒がしくそちらを見てみると
若い女性達がわいわいと群がっていた
新しい甘味処「餡泥雌堕」に客足を取られていたようで、ランカも悲しそうに目を伏せる
『俺は好きだぜ、親父さんの団子』
店「ランカちゃん…有難うねぇ」
銀「でも、若い女みーんな持ってかれてるじゃねぇか。んだよ、スィーツって?スィートじゃねぇのかよ!?」
『それはどっちでも構わねぇだろ』
銀「大体、看板娘にあれはねぇだろ。ランカちゃん使えって訳じゃねぇけど」
そう言って銀時が見やるのは、岩盤娘こと店主の娘さん
お尻は大きい安産型だが、いかんせん店主の親父にクリソツだったのだ
店「ダンナ、女は顔じゃないよ?あれは強い子を産むよ〜」
銀「毎日見た目も中身も完璧な女神様と一緒にいりゃ、どんな女もジャガイモにしか見えねぇんだよ」
店「ありゃあ銀さんには無理だ。高嶺の花どころか宇宙で酸素探すようなもんだ。ウチの跡取りくらいで手を打ちな」
銀「いやいやいや、俺もうランカちゃんいるし。行こーぜランカ…」
その時、ランカは銀時の腕を掴む
『…銀時…俺、ここが無くなるのは嫌だなぁ』
そう言って、ほんの少し上目遣いで銀時を見上げるとー
銀「〜〜〜っ!…はぁ、ランカほんとずるいよなぁ…好き」
『ふふふ…さて、どうすりゃお客を取り戻せるか…』
銀「取り敢えず偵察に行ってくるか。ランカちゃんも行こうぜ」
『…いや、親父さん連れてってくれ。俺は娘さんと店番しておく。そういう味の事は作る人間が食べないと何も始まらねぇだろ?』
銀「えぇ〜。ランカちゃんとあぁいうところでイチャイチャしながらパフェ食べたかった〜」
『残念だったな。親父さんとイチャイチャしてこい』
こうして、銀時と親父さんを送り出すと
娘さんに向くランカ
『さて…取り敢えず掃除でもしないとな。鬱々とした雰囲気じゃ来る客も来なくなるしね』
娘「っはい!」
そう言って、お客を気にしながらも
掃除を進めていくのだったー
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蒼月 - うん、好き(真顔) いろんな原作沿いの作品読んでるけどこの作品が一番好きです!と言うか、作者様の書く夢主ちゃんイケメンすぎる…!長くなりましたが、無理のない範囲で更新頑張って下さい!応援してます! (2019年11月2日 19時) (レス) id: 7a59223088 (このIDを非表示/違反報告)
ハム - やっぱり銀魂の夢主が一番好きです! (2019年10月26日 22時) (レス) id: efb4a37c89 (このIDを非表示/違反報告)
あいか(プロフ) - アニメ揃いだと主人公が付け足しのような異質になってしまう難しさがあるのに、この作品は主人公がちゃんと溶けこんでて皆と生きてる!って感じですごく好きです!まだ見ぬキャラ達とこれからどうからんでいくか楽しみにしています!お体に気をつけて書いて下さい! (2019年10月21日 15時) (レス) id: 9db86c2f04 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - いよいよ大詰めですね!これからも楽しみにしてます! (2019年10月7日 15時) (レス) id: 03a4457c27 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - 紅桜編来たああああ!!ありがとうございます!! (2019年8月30日 8時) (レス) id: 03a4457c27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カナタ | 作成日時:2019年5月31日 23時