【銀魂】ドS黒死蝶と銀色の魂【逆ハー】part5

その4 ページ29

不服そうにするランカは、飛んでくるクナイを
自身の刀を変形させて弾く

出入り口には、恐らく服部の雇い主であろう忍び達のボスが立っていた


ランカは服部から降りて阿国を抱え直す

どうやら旧知の仲らしく、死地の中でしか生きられぬ服部を悲しい男だと揶揄する才蔵

そして、服部とランカ達に襲いかかる

意外にも息の合う服部とランカは何とか阿国を抱えながらも敵を薙ぎ払って行く

その間に話していた痔のことはランカ達は黙って聞いているしかできなかったが

才蔵が服部と刃を交えたので、ランカは阿国を抱えて避ける

その一瞬の隙を突いて刀を向けられる服部

阿国は、ハッ！と目を見開く

『あくちゃん。結末は変えられねぇ事はないんだぜ』

阿「ランカ…！頼みが、ある！」



服部が斬られるその一瞬

阿国が声を荒げながら前に出る

それに焦った服部は阿国を抱えて何とか避けるが、ガラ空きになったところを才蔵に狙われる


その隙に、ランカは2人の間に入り込み太刀筋を受ける


阿「え…」

『っ…』

服「ばっ…」

才「な…」

才蔵が油断したその一瞬

服部が見事に一太刀を決めて勝利したのだった



倒れるランカ、阿国は服部から降りるとランカにすがりよる

阿「こんな…こんな結末は望んでおらん！！」

服「…なんで、前に…」

服部も膝をついて、ランカを抱き起すとー



『…勝手に殺すな。あくちゃん、全蔵』


血も流していないランカに、2人は驚く

懐から取り出したのは、鋭く斬られたちゃお

『…すまないな、あくちゃん。読めなくなっちまった』

阿「！…う…ふふ…！」

ランカに抱き着く阿国。服部はニヤリと笑う

服「成る程、俺がこいつを助けられるのを織り込み済みで隙を作ったって訳か」

『君の実力は評価してるんでな』

服「ほんじゃあ、も１つ評価してくれや」

そう言って、懐から取り出したのはりぼん

それを見てランカも微笑むのだったー





数日後、阿国に呼ばれて縁側に座るランカ

阿国は服部から渡されたりぼんを読んでいた

『…そういや、俺の未来はまだ見えないかい？』

阿「そうじゃな…しかし、ランカの近くにいると…ジャンプもりぼんも読んでいる気分になるから楽しくてたまらんわ」

『…？』

首をかしげるランカ

その真意を知ることになるのは
もっとずーっと先の未来になる事は
阿国すらも知り得ないのだったー

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