【銀魂】ドS黒死蝶と銀色の魂【逆ハー】part5

第六十訓 陽はまた昇る ページ16

高杉が、楽しそうに語るのは

兵器"紅桜"を利用して
江戸を焦土とする計画

ランカの手を掴み、自身の元へ座らせると

ふぅ…と色気のある煙の吐き方をする



高「…ランカ、例えお前が抵抗しても…俺はお前の魂さえ有れば。それでいい…腑抜けのあいつはお前の羽をもぐ事をしねぇが…俺は違う。気に入った蝶は、剥製にしてでも手元に置きてぇのさ」

そう言って、うっとりとランカの右手首をなぞる

高「…右手、まだ無くしたく無いだろ？…この船から降りるなよ。ランカ」


その言葉で、このブレスレットが何か悟ったランカは苦々しい顔を見せる


『…晋助…』

高「…お転婆なお前も好きだが…今だけは、大人しく待つ姫になっててくれや…すぐ戻る」


そう言って、出て行く高杉

ランカは、一度だけ右手を見た後に
あっさり部屋から出て行くのだったー




一方、高杉達の船に乗り込んで捕まっていた神楽は
間一髪のところを新八に助けられるが

桂派閥の者達にまとめて攻撃されており

浮上する船に何とかしがみついている状態だった


神「新八！銀ちゃんは！？ランカ姉は！？」

新「ぐっ…」

神楽の問いかけに、黙り込む新八

そのうち、狙撃され落ちかける神楽と新八


そこに助けにくるのはエリザベスだった


新「エリザベス！…でも、何で…？」

エ「"色々やる事があってな"」

看板を出して答えるエリザベス

2人が安心して笑ったその時


背後から鋭い一閃がエリザベスを襲う


横一線に斬られたエリザベスの頭部が地面に落ちる


斬ったのは、高杉

高「ガキが来ていいところじゃねぇんだよ」

桂「ガキじゃない」


斬られたはずのエリザベスからの声に
高杉は目を見開く


エリザベスから放たれた一閃は
高杉を斬りつける

そして、中から現れたのはー



桂「ガキじゃない、桂だ」


少しだけ髪を短くした桂小太郎だったのだ





『…っ…っ…』

走るランカがたどり着いたのは、紅桜が作られる工場らしき場所

そこにあるどこか見覚えのある爆弾に
ランカは少しだけ嬉しそうに息を吐く


『…小太郎…生きているのか…』

それと同時に、船の外から多くの爆発音が響き

ランカは急いで船の奥へと向かうのだったー





桂と高杉が向かい合う
斬られたお互いが生きている理由が
ある師から受け取った一冊の本だと知り
高杉は呆れたように笑う

桂は目を鋭く尖らせながら、高杉を見据える

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