その2 ページ43
一方、幸村チームは
響く鐘の音に眉を顰める
幸「おかしな時間になるね?」
柳「ふむ、今の時刻は午後4時44。なるには不自然だな」
仁「不自然と言えば、学校自体可笑しいぜよ」
生「確かに。あまりに誰にも出会いませんね」
お互い不審な点に気づきつつも
とりあえず目的の職員室に着いたのだが
中はもぬけの殻で誰もいなかった
幸「…これは、いよいよ可笑しいね」
柳「…まさか…いや、そんな…」
生「柳君?何か覚えがあるのですか?」
仁「…学校の怪談、か?」
仁王の言葉に少しだけ頷く柳
柳「迷信じみた怪談だと、あまり深くは調べなかったが…この学校にはある日付に決まった時間に学校にはいると、もうひとつの世界に飛ばされると噂があるんだ…何もかもそっくりで、でも誰も居ない世界だ」
幸村は眉を顰める
幸「なんだい?迷信じみた話を柳は信じているのか?」
柳「いや、信じてはいなかったが…この状況は不審すぎる」
幸村は鍵を棚に戻すと
3人の元に戻る
幸「バカバカしい。真田達と合流して外に出れば迷信だったと証明できるだろう?早く出入口前に戻ろうか」
柳「幸村…?」
イライラとしているような幸村の口ぶりに
3人は首を傾げる
しかし、目的を果たした以上
とりあえずは4人と合流が先だと意見が合い
4人は来た道を引き返す事にするのだった
その背後でニタリと笑う少女の姿に
誰も気づきはしないままー
1階に居たので、早く出入口に着いた幸村達
幸「早く着きすぎたかな、真田達はまだみたいだ」
柳「上まで上がらないと行けないからな」
生「迎えに行きましょうか?」
仁「すれ違ったりしたら面倒じゃのう…」
ふと、仁王が言葉を止める
3人は仁王の方を向く
仁「…ピアノじゃ、ピアノの音がするぜよ」
生「?…あ、本当ですね」
柳「やはり、誰かいたようだな」
幸「それにしても、美しい音色だね…ちょっと見に行ってみようか」
幸村の提案に3人は頷くと
ピアノの音色に誘われるままそちらの方へと歩いていってしまうのだった
それは、恐怖へと誘う
悪魔の旋律だと言う事は誰もわからないまま
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カナタ(プロフ) - とと丸さん» コメントありがとうございます!そうでしたか…私は知らなかったのですが、何件かコメントを頂いているので、お話は削除して訂正させて頂きます。大変申し訳ございませんでした。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 (2019年10月13日 21時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
とと丸 - あの、失礼だとは思うんですけど8話目のモンブランの話とよく似た話を読んだことがあります。これは偶然ですか?? (2019年2月23日 16時) (レス) id: 89ceb7c4c7 (このIDを非表示/違反報告)
アルシェ - 続き楽しみに待ってますね♪このお話とても面白いです! (2019年1月25日 1時) (レス) id: f819ec86cc (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - やゆよさん» コメントありがとうございます!亀更新ながら続いていくのでどうぞよろしくお願い致します! (2019年1月20日 22時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - マッキーさん» コメントありがとうございます!お気に入りまで!これからも亀更新ですがどうぞよろしくお願い致します! (2019年1月20日 22時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カナタ | 作成日時:2017年7月8日 2時